激闘編
八十二話 新たなる戦いの序曲
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…何の話だい?」
「いえ、こっちの話です…本当に」
14:30
同所、エリカ・ウィンチェスター・キンスキー
「ああもう。ホント男って食べて飲んでばかり。そう思わない?ミリー」
「そうですね。でも楽しいですよ。ちゃんと私が手伝いますから大丈夫です」
艦隊から離れる事になったのは寂しいけど、代わりにローザス大尉…ミリーが副官やってくれるから大丈夫よね。でも、本当にとんでもない人と結婚しちゃったんだなあって思う。ただの下士官だったのが今では中将…しかもただの中将じゃない、ある意味帝国を向こうに回して一人で戦っている同盟の英雄。ヤン少将もそうだけど、二人とも英雄になんてちっとも見えない。パパやママも喜んでくれているけど、全然英雄なんかじゃなくていいのに…。
「あの、ありがとうございます。エリカさん」
「え?どうしたの」
「ミリーなんて呼ばれるの久しぶりで。そう呼んでくれたのは家族だけでしたから」
「友達なんだから当たり前じゃない。あまり渾名では呼ばれなかった?」
「お爺ちゃんがお爺ちゃんなだけに…友達も遠慮しちゃって」
「そうなのね。みんなにも呼んで貰えばいいじゃない、今はプライベートなんだし」
「あ…そういえばダグラス准将はそう呼んでくれていたような…」
「ああ…あの人はね。昔から女の子には目がないから。仲いいの?」
「え?ええ…よくゴハンとか誘ってもらってます」
「女友達多いし、気をつけてね。昔からモテてたけど、ローゼンリッターに所属してから一層ひどくなったみたい」
「そうなんですか?」
「何でも上官のせいだとか言ってたなあ。ちゃんと捕まえとかないとダメよ」
「え?そんな仲じゃないですよ。それに女の子の知り合い多いんですよね?困ります」
「あ、でも…確かにモテてたし、女友達は多いけど、自分から誘うのは本気の女だけって言ってたわよ」
「え…ええ?」
「まあ悪い人じゃないし、頑張ってね」
「は、はい」
同時刻、同所
ワルター・フォン・シェーンコップ
「まあ、いっちゃって下さい…乾杯」
「乾杯…ウィンチェスター閣下、この様な席にお呼び頂けるのはありがたいが…我々は場違いではないのですか」
そう、場違いだろう。マイクから誘われたから、リンツやブルームハルト達も連れて来たが…聞けば第九艦隊、第十三艦隊それぞれの司令部のスタッフの集まりだという。
「お気になさらずに、シェーンコップ大佐。イゼルローンでは一度お会いしたきりで、それからまともにお礼も出来てませんでしたからね。部下の皆さんも楽しんでいただけているといいのですが」
「お気遣いありがとうございます。充分に楽しんでいますよ」
せっかくだから楽しませてもらっている。ケータリングはウィンチェスターの奥方の実家からという事だし、酒
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