激闘編
八十二話 新たなる戦いの序曲
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たと思っている。あの戦いで帝国軍全てが叛乱軍のウィンチェスターという男の危険性を認識した筈だ。奴は自らを囮に完璧な包囲殲滅戦を演出した。今にして思えば児戯にも等しい単純な罠だったが、奴を討つ千載一遇の機会だったことは間違いない…まあ、生き残れたからこそ言える事だがな」
「アッシュビーの再来か。厄介な奴が出てきたものだ、本当にそうなら、これから先俺達はもっとひどい目に逢うという事になるが」
「本当にそうならない事を今は祈るしかないな」
アッシュビーの再来か。あの時は冗談半分に聞いていた…俺達の司令官はあの男に勝てるのだろうか。あの戦いから一年、艦隊戦力も充実している。そろそろ何かあってもいい頃だ…今日ミュッケンベルガーに艦隊司令官達が呼ばれたのもそういう事だろう。
宇宙暦795年4月3日12:00
バーラト星系、首都星ハイネセン、自由惑星同盟、自由惑星同盟軍、ハイネセンポリス郊外、統合作戦本部ビル、
ヤマト・ウィンチェスター
「艦隊司令部のスタッフ、かなり入れ替えた様だな」
「第九艦隊司令部の前スタッフは知らない面子ばかりなので。気心知れている方が楽ですから。元の十三艦隊のスタッフの半分はヤン少将と親しい面子ですから、そこは残して来たんですがね…とは言うものの小官が第九艦隊司令官というのは未だに納得いきませんけどね」
俺の前にはお馴染みのポーズ、組んだ手の上に顎を乗せて座っているシトレ親父が微笑をたたえている。
「貴官はコーネフを本部次長に推薦した。それを意気に感じたコーネフが君を第九艦隊司令官に推薦したんだ。本当に好きなポストに就けると思っていたのかね?そんな訳ないだろう」
中将へ昇進した。親父に好きなポストを選べと言われたから、人事部長と言ったら却下され、査閲部長と言ったらまた却下されてしまった。何でだろうと思ったら推薦があったのね……。昇進して大将になったコーネフさんは年もそうだしシトレ親父の下だともう頭打ちだろう。だったら…と次長に推薦したんだけど…余計な事言ったせいで人生設計が狂ってしまった。おとなしく十三艦隊のままでいいって言うんだった…でもなあ、第十三艦隊司令官って俺じゃないよなあ。やっぱりヤンさんじゃないとなあ…。
統合作戦本部長:シトレ元帥
同次長:コーネフ大将
宇宙艦隊司令長官:ルーカス大将
同司令部総参謀長:オスマン中将
同司令部作戦主任参謀:アル・サレム少将
同司令部情報主任参謀:ロックウェル少将
同司令部後方主任参謀:ドーソン少将
第一艦隊:クブルスリー中将 一万五千隻
第二艦隊:パエッタ中将 一万五千隻
第三艦隊:ルフェーブル中将 一万五千隻
第四艦隊:パストーレ中将 一万五千隻
第五艦隊:ビュコック大将 一万五千隻
第六艦隊:ホーランド中将 一万五千隻
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ