第20話
[5/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
「はいっ、おいしすぎますっ!」
「えっと……昔からなんですか?」
ヴァンの言葉にフェリが同意している中目を丸くしてヴァンを見つめているエレインにアニエスは確認し
「うーん、小さい頃はそうでもなかったんだけど……」
アニエスの確認に対してエレインは苦笑しながら答えた。
夕食後、店の前でエレインと別れたヴァン達はバスに乗って新市街から東方人街へと戻り――――――まだ宵の口だったが初日の疲れもあったため、そのままホテルに戻り、一日目の行動を終えたが誰かからの通信が来るとアニエスとフェリ、アニエスが呼んだメイヴィスレインの3人がホテルの部屋で和気あいあいとしている中、一人でホテルを出てどこかへと向かった。
〜酒場〜
「フラッシュ――――――俺の勝ちだな。」
「ちっ、今夜はいけると思ったが……」
ジャックとある”賭け”をしたポーカーに負けたヴァンは舌打ちをして疲れた表情で肩を落とした。
「さすが搦め手で食い下がりやがったが最後のオールインは勝負を焦り過ぎたな。これで今回の情報料はダブル、異存はねーな?」
「はいはい、アンタの酒代に貢献してやるよ、たく。」
ポーカーを終えた二人はそれぞれが頼んだ酒を飲みながら世間話を始めた。
「話は変わるが、エレイン嬢ちゃんが来てるそうじゃねえか?」
「そういや知り合いだったか……ああ、夕方来たらしい。」
「クククッ。」
「なんだよ、気色悪いな。」
「モテる男は大変だって思ってな。色々板挟みで大変なんじゃねーか?」
「はぁ?夜なのにまだボケてんのか。つーか人の事言えんのかよ。例の曰く付きの昔馴染みっつーのは――――――」
からかいの意味を込めたジャックの指摘に対して眉を顰めたヴァンはジャックに対する反撃の指摘をし
「やめだ、この話はやめ!」
ヴァンの指摘を聞くとジャックはすぐに話を打ち切った。
「なになに、何の話?」
その時ハルが近づいて二人に声をかけた。
「しっしっ、男の話に首を突っ込むんじゃねえ。夜のお楽しみ情報だ。」
「こ、これだから男ってのは……!バーカ!」
女性にとって聞きたくない話をしてハルをその場から離れさせたジャックはテーブルにある情報が書いてあるメモの紙切れを置いた。
「昼間よりディープなネタだ。あの嬢ちゃんたち、特に金髪の方にはちっと刺激が強いかもしれねえが。」
「だから一人で来たんだろうが。」
ジャックの念押しに答えたヴァンはメモの紙切れの内容を確認した。
「(”A”と繋がりのあるイカサマ師か……確かに厄介そうな案件だな。)そんじゃ、またな。」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ