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八条学園騒動記
第七百四十三話 十支族の謎その三

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「そうなのよ」
「そうなんだね」
「それでどうしてもイスラエル人同士で結婚して」
 ユダヤ教徒同士でというのだ。
「元々白人が主流で」
「エウロパにいた」
「それでね」
 アンはさらに話した。
「イスラエル人は白人なのよ」
「他の人種の血が殆ど入っていないんだね」
「建国当初はあっても」
 それでもというのだ。
「白人が主流の中だと」
「白人の中に入って」
「その血が薄くなっていって」
「今はだね」
「もうね」
 それこそという口調で話した。
「殆ど白人なのよ」
「イスラエル人は」
「ただ連合中にいるでしょユダヤ系の人」
 ウェンディがこのことを言ってきた。
「そうでしょ」
「ええ、それでネットワーク築いてるわ」
 アンはウェンディのその言葉にも応えた。
「そうよ」
「そうだよね」
「それでそのネットワークがね」
「イスラエルの強みだね」
「その国の要所要所にね」
 知識人や財界人となっていてだ。
「いてね」
「影響力持っているね」
「アメリカでもそうでね」
 この時代でもアメリカにおけるユダヤ系の強さは健在である、兎角この国の表に網羅にも影響力を誇示しているのだ。
「他の国にもね」
「影響及ぼしているね」
「日本にもね」
 今自分達がいる国にもというのだ。
「この国は比較的弱いけれど」
「影響力が」
「もっと言えば韓国はね」
「洪童の国だね」
「もうほぼね」
 この国についてはというのだ。
「ユダヤ系の同胞いなくて」
「影響力もなんだ」
「持ってないけれどね」
「あの国はね」
 ウェンディは韓国についてはこう述べた。
「独特過ぎてね」
「中華街やアメリカンシティですらあまりないでしょ」
「そうよね」
「リトル東京もね」
 日本人のコミュニティ地域にして観光スポットだ、先の二つもそれぞれ中国人やアメリカ人若しくはそちらにルーツを持つ市民の場所になっているのだ。
「それでね」
「ユダヤ系の人もなのね」
「連合であそこにだけはね」
「入られなかったのね」
「あまりにも独自性が強過ぎて」
 韓国社会はというのだ。
「容易に入られなくて」
「影響力ないのね」
「ムスリムとは仲がいいわ」
 連合のというのだ。
「サハラとも二十一世紀までの戦争はね」
「もう歴史のことだね」
「とっくにね」
 セドリックもウェンディもイスラエル独立からのことを話した、二十世紀から二十一世紀のイスラエルとアラブ諸国の対立のそれを。
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