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ハッピークローバー
第百二十二話 人間としての差別その六
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「今三億よ、けれどその中でね」
「ネイティブの人達は」
「百万位よ」
「三百人に一人ね」
「アフリカ系の人が二千万位でね」 
 おおよそそれ位の人がいるという。
「それでよ」
「ネイティブの人はそれ位ね」
「だからね」 
 そうした人口構成だからだというのだ。
「それでね」
「そうした状況だから」
「この学園にもね」
「ネイティブの人いないのね」
「殆どね、確か大学にね」
「おられるの」
「そうみたいだけれど」 
 それでもというのだ。
「少ないのよ」
「アメリカ人の中で」
「人口自体も少なくて差別もね」
「あって」
「居留地から出ない人も多くてね」
 もっと言えば出られないという、そうしてそこで一生を酒と極貧の中で過ごす人が多かったし今もいるという。
「それでよ」
「世界中から人が集まっても」
「そうした学園でもよ」
「少ないのね」
「そうよ、アメリカではね」
「一番差別されているのは」
「ネイティブの人達なのよ」
 こう話したのだった、その話をしてだった。
 理虹は自分のクラスに戻りそうしてこの日は学校でアメリカ人という知り合いに会って見ると意識してその外見を確認した、するとだった。
「ネイティブの人いなかったの」
「ええ、アジア系とかヒスパニックとかアフリカ系の子はいたわよ」
 理虹は家で妹による一緒にゲームをしつつ話した、対戦用の格闘ゲームをして白熱して遊んでいる。
「けれどね」
「そうだったのね」
「当然白人の子もいたけれど」
「ネイティブの人はなの」
「あんたの学年もでしょ」 
 妹の動き、ゲームキャラのそれを見つつ言った。
「そうでしょ」
「そういえばいないわね」
 妹もこう返した。
「ネイティブの人は」
「そうでしょ」
「アフリカ系の子とかいても」
「そうよね」
「色々な人がいる国なのに」
 移民の国だけあってだ。
「そうだけれどね」
「元からアメリカにいるね」
「その人達はね、スー族とかアパッチ族とかいるのよね」
「モホーク族とかね」
 俗にモヒカン族と呼ばれていた、あの上方の語源でもある。
「いるけれど」
「それでもなのね」
「居留地にいて」 
 そうしてというのだ。
「そこからね」
「出ないのね」
「そうした人が今も多いみたいね」
「移動するなとか言われてないわよね」
「北朝鮮じゃないから」
 あらゆる自由がないこの国ではどうやらこうした自由もないらしい、平壌に住めるのは特権階級の証であるのだ。
「流石にね」
「それはいいのね」
「けれどね」 
 それでもというのだ。
「アメリカ人ってアメリカ以外の国から来た人達だから」
「ネイティブの人達はアメリカ人じゃないから」
「敵としてね」
 文字通り
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