第百二十二話 人間としての差別その五
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「それでね」
「ネイティブの人達はなのね」
「どうしてもね」
「そうした運動をしても」
「認められないのよ」
「そうした風なのね」
「ええ、アジア系もね」
理虹が日本人であることから話したことは明らかで理虹も聞いてわかった。
「差別されていても」
「ましなのね」
「大谷さんみたいな人も出たしね」
「大谷翔平さんね」
「あの人はバケモノだしね」
その能力はというのだ。
「最早ね」
「超人よね」
「見ていたら」
それこそというのだ。
「そうだしね、けれど大谷さんを受け入れられる」
「アメリカにそれがないとなのね」
「最初から無理でしょ」
「ええ、日本人がメジャーで活躍出来る位のね」
「入団出来るね」
メジャーの球団にというのだ。
「それがないとね、野球自体を出来ないと」
「最初から無理ね」
「アメリカ昔黒人リーグあったのよ」
カナダの娘はこの話もした。
「かつてはね」
「それ私も知ってるわ、アフリカ系の人への差別でね」
「あったの、けれどね」
それでもというのだ。
「そうした差別があっても野球はね」
「出来たのね」
「アメリカ社会にいてね」
その中にあってというのだ。
「ちゃんとお金もね」
「貰ってたわね」
「そうだったのよ、差別されていても」
それこそメジャーに入られなくてもというのだ。
「野球は出来たのよ」
「それだけでも違うのね」
「ネイティブの人はその野球もね」
プレイ自体がというのだ。
「出来ない状況だったのよ」
「居留地にいて」
「そこに押し込められていてね」
「それで今もなのね」
「奏した差別見ると」
どうにもとだ。理虹に話した。
「かなりだってね」
「思うわね」
「アメリカってそうした差別が今もね」
「あるのね」
「かなりましになったけれどね」
そうであってもというのだ。
「あることはね」
「事実ね」
「そうよ、ただ内野学園でネイティブの人少ないのは」
「アメリカ人も多いけれど」
「そもそも人口少ないから」
アメリカの中でというのだ。
「今アメリカの人口三億だけれどね」
「多いわよね、やっぱり」
理虹は三億と聞いてこう言った。
「アメリカって」
「ずっと人口増えてるからね」
ただしその人種構成がこれまでの白人が多数派の状況からヒスパニック、中南米にルーツを持つ人が増えてきている。
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