第百二十二話 人間としての差別その二
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「独立とかのお話がよ」
「出るのよね」
「これが結構深刻なのよ」
「実際に独立しそうになったりして」
「本当にね」
実際にというのだ。
「そうなのよ」
「カナダもそうした問題あるのよね」
「多民族だしね」
そうした国家でもあるというのだ。
「だからね」
「独立とかのお話あるのね」
「アメリカみたいによ」
カナダから見て隣国のこの国の様にというのだ。
「移民でよ」
「国が出来たわね」
「イギリス連邦だからイギリス系が多いけれど」
「フランス系の人もいてケベックのお話があって」
「それでね」
それと共にというのだ、手を洗い終えて一緒にトイレを出つつ話した。二人でリラックスした調子で話している。
「他のルーツの人達もよ」
「いるわね」
「アフリカ系の人もいれば」
アメリカの様にというのだ。
「アジア系の人もね」
「いるわね」
「昔日本ハムにウィルソンって助っ人いたでしょ」
カナダの娘はこの名前も出した。
「物凄く打った」
「パワーヒッターだったわね」
「守備はあれでも」
こちらは全くであったのだ。
「強打の人だったわね」
「当時の日本ハムの主力選手だったわね」
「この人もよ」
理虹に話した。
「カナダ人だから」
「アメリカ人でなくて」
「そうよ、カナダも多民族国家で」
アメリカの様にというのだ。
「色々な人達がいるのよ」
「アフリカ系の人もアジア系の人も」
「中華街もあるしね」
「中国系ね」
「アジア系で一番多いかしら」
カナダでというのだ。
「中国系の人は。当然日系人もよ」
「いるのね」
「ええ、そうよ。それにね」
理虹と共に歩きつつ彼女に話した。
「ネイティブの人もよ」
「いるわね」
「それでね」
理虹にここでは微妙な顔で話した。
「アメリカ程じゃなくても」
「ネイティブの人は差別されてるのね」
「そうしたところがあることはね」
「否定出来ないのね」
「昔は色々あったしね、ただね」
理虹にさらに話すのだった。
「アメリカより遥かにね」
「差別ましなのね」
「ほら、アメリカって色々差別のお話あるでしょ」
「アフリカ系と科アジア系とか」
「アイルランド系とかイタリア系とかドイツ系にもあったでしょ」
彼等への差別もというのだ。
「ヒスパニックの人達だってね」
「色々ある国よね」
「差別でもね、けれどね」
それでもというのだ。
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