暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第2章】第一次調査隊の帰還と水面下の駆け引き。
 【第4節】ヴィヴィオの気持ちと双子の決断。
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
たわ)らで、リインからの文字通信による「打ち合わせ」は速やかに完了しました。
(ヴィヴィオたち三人には予想もできないことでしたが、実際には、ここから先のセリフは、はやてもなのはもフェイトも、おおよそ「台本どおり」のものとなります。)

「と言うても、音声通信だけやし、留守録モードになっとるかも知れへんけど……あれ? なのはちゃん! 今、ええんか?」
「うん。今こっちはもう夜で、ホテルの中なんだけど、『明日からの作戦』に備えて今日はもう早目に休もうかなぁ、なんて思ってたところなの。ところで、どうしたの、はやてちゃん。この回線を使ってるってことは、何か緊急の御用事?」
「ん〜。まあ、緊急っちゃ緊急なんやけど、そっちのお仕事の話や無くてな」
そう言って、はやては(ヴィヴィオたち三人にも納得できるように)一連の状況を手短に説明しました。
「う〜ん。そういうことなら、いいんじゃない? 二人とも、行っておいで」
「ちょっ! なのは! そんな簡単に!」

 カナタ《あ。やっぱり、ホテルではフェイト母様も同室なんだ。》
 ツバサ《配偶者なんですから、やっぱり、その方が自然なんでしょうねえ。》

「フェイトちゃんは、ちょっと心配し過ぎだよ。はやてちゃんが一緒なんだから、大丈夫だってば」
「いや! もちろん、私だって、はやてを信用してない訳じゃないけど!」
「それに、はやてちゃん。今の話だと、今回は八神家の皆さんも、みんな一緒なんでしょ?」
「うん。仕事では久々の『大人(おとな)8人』全員集合や」
「いや……。そういう問題じゃなくて、カナタとツバサはまだ……」
「フェイト母様! ボクらだって『もう』12歳なんだヨ」
「それに、母様たちは9歳の時には、もう管理外世界の地球で命がけの危険な仕事をされていたと(うかが)っておりますが」
「ううっ!」
 これも想定内の反応でしたが、事実なので、フェイトは何も言い返せません。(笑)

「そりゃまぁ、確かに、ボクらは母様たちほどには優秀じゃないけどサ」
「聞いた限りでは、『命がけ』というほどの危険な仕事でもないようです」
「そうや。基本的には、ちょぉ乱暴な人たちと話を付けに行くだけやからな」
「それに、フェイトちゃん。ヴィヴィオはともかく、カナタとツバサをこのままにしておいたら、きっとそのうちに何かをやらかして、教会の人たちにも迷惑をかけちゃうだろうと思うよ」
「「ううっ!」」
 そのとおりなので、カナタとツバサは何も言い返せません。(笑)

「解ったわ、なのは。……それじゃあ、二人とも! 行くのは良いけど、本当に気をつけてね」
 フェイトがひとつ大きく溜め息をついてから、そう言うと、カナタとツバサは喜んで、息もぴったりに元気な声を上げました。
「「はいっ!」」
「提督の言
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ