【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第2章】第一次調査隊の帰還と水面下の駆け引き。
【第4節】ヴィヴィオの気持ちと双子の決断。
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たわ)らで、リインからの文字通信による「打ち合わせ」は速やかに完了しました。
(ヴィヴィオたち三人には予想もできないことでしたが、実際には、ここから先のセリフは、はやてもなのはもフェイトも、おおよそ「台本どおり」のものとなります。)
「と言うても、音声通信だけやし、留守録モードになっとるかも知れへんけど……あれ? なのはちゃん! 今、ええんか?」
「うん。今こっちはもう夜で、ホテルの中なんだけど、『明日からの作戦』に備えて今日はもう早目に休もうかなぁ、なんて思ってたところなの。ところで、どうしたの、はやてちゃん。この回線を使ってるってことは、何か緊急の御用事?」
「ん〜。まあ、緊急っちゃ緊急なんやけど、そっちのお仕事の話や無くてな」
そう言って、はやては(ヴィヴィオたち三人にも納得できるように)一連の状況を手短に説明しました。
「う〜ん。そういうことなら、いいんじゃない? 二人とも、行っておいで」
「ちょっ! なのは! そんな簡単に!」
カナタ《あ。やっぱり、ホテルではフェイト母様も同室なんだ。》
ツバサ《配偶者なんですから、やっぱり、その方が自然なんでしょうねえ。》
「フェイトちゃんは、ちょっと心配し過ぎだよ。はやてちゃんが一緒なんだから、大丈夫だってば」
「いや! もちろん、私だって、はやてを信用してない訳じゃないけど!」
「それに、はやてちゃん。今の話だと、今回は八神家の皆さんも、みんな一緒なんでしょ?」
「うん。仕事では久々の『大人8人』全員集合や」
「いや……。そういう問題じゃなくて、カナタとツバサはまだ……」
「フェイト母様! ボクらだって『もう』12歳なんだヨ」
「それに、母様たちは9歳の時には、もう管理外世界の地球で命がけの危険な仕事をされていたと伺っておりますが」
「ううっ!」
これも想定内の反応でしたが、事実なので、フェイトは何も言い返せません。(笑)
「そりゃまぁ、確かに、ボクらは母様たちほどには優秀じゃないけどサ」
「聞いた限りでは、『命がけ』というほどの危険な仕事でもないようです」
「そうや。基本的には、ちょぉ乱暴な人たちと話を付けに行くだけやからな」
「それに、フェイトちゃん。ヴィヴィオはともかく、カナタとツバサをこのままにしておいたら、きっとそのうちに何かをやらかして、教会の人たちにも迷惑をかけちゃうだろうと思うよ」
「「ううっ!」」
そのとおりなので、カナタとツバサは何も言い返せません。(笑)
「解ったわ、なのは。……それじゃあ、二人とも! 行くのは良いけど、本当に気をつけてね」
フェイトがひとつ大きく溜め息をついてから、そう言うと、カナタとツバサは喜んで、息もぴったりに元気な声を上げました。
「「はいっ!」」
「提督の言
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