暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第2章】第一次調査隊の帰還と水面下の駆け引き。
 【第4節】ヴィヴィオの気持ちと双子の決断。
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た実験艦〈スキドブラドニール〉の使用を決断し、即座に指名を受諾すると、大急ぎでその出航準備を進めました。
 これは、〈中央評議会〉にとっては(その実験艦が、すでに完成しているとは聞いていなかったので)全く予想外の展開です。
 とは言え、一度、文書で正式に『すべてを一任する』と言ってしまった以上、今さらそれを取り消すこともできません。端的に言って、『相手を陥れようとして、みずから墓穴を掘った』という形です。
 しかし、実際に、この実験艦の「武器系統および内装」はまだ全く出来てはいないのですから、技術部も決して『上への報告義務をあからさまに(おこた)っていた』という訳ではありません。
 八神准将としても、『行き先が「軌道上にまで届く攻撃能力」をまだ全く持っていない世界ならば、「丸腰の」(ふね)で行っても別に大丈夫だろう』という考え方です。
(はやてにとっては、『本当にいざとなったら、自分自身が「主砲」になれば良い』というだけの話なのです。)


 そして、4月29日、各種メディアはまたもや管理局に乗せられて、『新世界での戦闘行為も想定される中で、あの「生きた伝説」が一体誰を選抜するのか?』などといった報道特集を組み、一般世間も早速その話題で盛り上がってしまいました。
 しかし、「下馬評」では必ず名前の挙がる、なのはやフェイトや元機動六課のフォワードメンバーたちは(さらには、元ナンバーズやルーテシアたちも)実際には、今は総員で「もう一つの大事 件」(テロリスト集団の暗躍)の方を秘密裡に担当しています。
 そして、実は、八神准将が「裏から」それら四つの小部隊のすべてを指揮していたのですが……それはまだ管理局の〈上層部〉にすら「秘密」の話です。

 そこで、八神提督は、ミッド地上の各陸士隊から格闘の得意な(最低でも陸戦Aランクの)陸士たちを招集して、全く新たな「臨時の部隊」を一から編成することにしました。
(今回は、機動六課が解散した後に、はやてが長らく『個々の案件ごとに別個の小規模部隊を指揮していた』という経験も、よく()かされることになりそうです。)
 無論、准将の権限をもってすれば士官を招集することも不可能ではなかったのですが、いきなり士官が出向してしまうと、その部隊の通常業務に支障が出てしまう恐れがあるので、そこは自重して「招集の対象」は一般の陸士から陸曹までに限定します。
 また、当然ながら、守旧派と(えん)のある人物は慎重に排除して、なるべく「喜んで」引き受けてくれそうな人物ばかりを選抜します。
 常識的に考えれば、このような面倒な作業には相当な時間がかかるはずなのですが、驚くべきことに、八神提督はわずか一両日中にこの選抜作業を完了しました。
 少数精鋭主義で、5月1日には合わせて10個の部隊に属する15名の男女
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