第五話 生きていた者達その五
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「ここにな」
「おい、来られるのかよ」
「はい」
そしてであった。ガオズロックの中にスフィンクスが出て来たのだった。
「ここのことは既に知っていましたから」
「何か凄い賑やかでいいわよね」
「いいわよね」
ナイとメアも一緒だった。彼等も何一つ変わってはいない。
「私達も一緒よ」
「一緒よ」
「この変な人達何？」
菜月は彼等を指差しながらマジレンジャーの面々に問うた。
「いきなり出て来たし」
「私達の敵だったのよ」
「インフェルシアっていうの」
芳香と麗がこう説明する。
「今はそういうことはないけれどね」
「一年間ずっと戦っていたの」
「そうだよな。かなり厄介な相手だったぜ」
番もここで話した。
「不思議な魔法だって使うしな」
「服も換えられたわよね」
「はっきり覚えてるわ」
小梅と茉莉花の記憶にも鮮烈に存在していることだった。
「本当に何が何なのかわからない戦いだったけれど」
「とりあえず今は味方なのね」
「少なくとも我々はそうです」
スフィンクスが一同に述べた。
「我々はもう貴方達と戦うつもりはありません」
「だから安心して」
「安心して」
ナイとメアも言ってきた。
「だってもう戦う理由ないじゃない」
「ないじゃない」
「そうだよ。今ではインフェルシアと人類は友好関係にあるんだからな」
魁も笑顔で皆に話す。
「それで聖杯は何処にあるんだ？」
「それはですが」
スフィンクスがここで話した。
「実は聖杯は移動するのです」
「移動！？」
「プレシャスが！？」
「はい、それ自体に意志があるのです」
こう話すのだった。
「ですからその発見および入手は困難ではあります」
「っていうとここにいきなり出て来たりもするのかよ」
「その可能性も実際にあります」
このことを走輔にも話すスフィンクスだった。
「そしてそれを手に入れればこの世を左右できるだけの力を得ることができます」
「そんなものが連中の手に入ったら」
「やっぱりまずいんじゃ」
「そうよね」
皆そのことを聞いてあらためて顔を見合わせる。そのうえでの話だった。
「聖杯を何としても保護しないと」
「そしてモンサルヴァートでしたね」
さくらが話した。
「聖杯を守護している城は」
「あの城の王パルジファルに返さなければなりません」
スフィンクスはまた説明してきた。
「さもないと人間の世界だけでなく我がインフェルシアも大きな脅威にさらされます」
「そしてダイノアースもですね」
「そうです」
その通りだと答えるスフィンクスだｔ６た。
「マジトピアも炎神の世界もです」
「そんなに凄いものなの！？」
早輝はそれを聞いて唖然となってしまった。
「エンジンワールドだけじゃ
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