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おぢばにおかえり
第八十話 教会の仕組みその五

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「おおよそですが」
「それは何よりね」
「本部が親ですね」
 こうも言ってきました。
「それで直属の大教会や分教会が子供で」
「そうよ、それで大教会も親でね」
「そこから子供、孫ってですね」
「続いていってるのよ」
「そうですね」
「それで新一君のいる教会はね」
 堺の方です。
「奥華大教会から見るとね」
「ええと、やしゃ孫ですね」
「そうなるわ」
「そこの布教所の信者さんになりますね」
「そこの子供ね」
「そうですね」
「それでその布教所がね」 
 そちらがです。
「三十六人になると」
「教会になれますね」
「そうよ」
 またこのことをお話しました。
「だから布教所からよ」
「教会になってるんですよね」
「そうなの、おみちではそうなってるの」
「そこが他の宗教と違いますね」
「おみちにはおみちの仕組みがあるのよ」
「親から子供、子供から親で」
「そして成長もしていくの」
 その布教所や教会もです。
「そうなっていくのよ」
「それが面白いですね」
「面白い?」
「はい、お寺ならお寺、神社なら神社ですよね」
 こう私に言ってきました。
「他の宗教ですと」
「それどういうこと?」
「ですから布教所から教会にはならないですね」
「そういうことね」
 私もここでわかりました。
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