第三百四十話 もう一つの勢力その十七
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「楽しめるわ」
「そうすることですね」
「捨てるよりな、何でもな」
「利用することですね」
「そや」
まさにというのだ。
「ほんまな」
「無駄にせえへん」
「そうしてこな、この考えもな」
「リサイクルですね」
「わい等がそれ学んできてるさかいな」
「出来てますね」
「ああ、ただ元からな」
ここでだ、トウェインは真剣な顔になりそのうえでこんなことを言った。
「この世界にはリサイクルとかの知識あったな」
「それはそうですね」
ヘミングウェーもそれはと応えた。
「どうも。あらゆるものをです」
「再利用したりな」
「食べるにしてもそうですね」
「食べる部分を全部食べるしな」
「皮も骨も利用して」
「鯨だけやなくて色々な生きものでそうしてるな」
これにはモンスターも含まれる、そうしたものも資源として活用していきているのだ。またそこから産業にもなっている。
「そこがええな」
「そうですね、他にも色々ありますし」
「色々?」
「最初から世界各地にジャガイモや玉蜀黍がありますね」
ヘミングウエーはこのことも話した。
「南瓜やトマト等も」
「ああ、そのことか」
「こうした作物の存在が大きいです」
「ああ、それは確かにな」
トウェインも確かにと応えた。
「ジャガイモは痩せた時でもよおさん出来るしな」
「寒冷地でもですね」
「中南米原産やが」
「この世界では最初から世界各地にあった様です」
「そのことも気になるな」
「そうですね」
「ああ、ほんま何かとな」
トウェインはさらに言った。
「この世界独自のもんがあるな」
「そうですね、ほんまに」
「最初に世界が統一された誰かがおったらしいが」
「その誰かが何かと働いた様ですね」
「そうやな、誰かまだわかってへんが」
それでもとだ、トウェインは言った。
「この世界を統一してや」
「そうした作物や技術を導入していたなら」
「かなりの傑物やな」
「私達なぞ足元にも及ばないまでの」
「凄い人やな」
「そうですね」
この世界それも自分達が来る前のことについても考えるのだった、そのうえで今の自分達がやるべきことを進めていくのだった。それが今の彼等であった。
第三百四十話 完
2024・2・1
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