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夢幻水滸伝
第三百四十話 もう一つの勢力その十三

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「となると」
「その三つの州が何処かわかるな」
「はい」
 パンを食べつつ応えた、オニールが今食べているパンはクロワッサンである。
「ニューメキシコ州、オクラホマ州、アーカンソー州ですね」
「そや」
 まさにとだ、オニールに答えた。
「その三つの州をや」
「それぞれの方面から攻めてですね」
「攻略していってな」
「掌握しますね」
「敵で一番大きな州はテキサスやな」
 トウェインはスープを飲みながらアメリカの諸州でもかなり有名な州の一つであるこの州の名前を出した。
「あの州は水軍を用いてな」
「牽制しますか」
「沿岸部に展開して攻撃もしてな」
 そうもしてというのだ。
「それでや」
「攻めてですね」
「敵の戦力を分散させるんや」
「戦力の分散ですか」
 ミニーはスープを飲みつつ言った、スープの中には海老だけでなく色々な種類の野菜も入っていてシチューにも似ている。
「それをさせますか」
「海兵隊を上陸させてや」
「街や村の掌握もですか」
「狙うしな」
 そのことも考えているというのだ。
「例えばルイジアナをや」
「あの州をですか」
「攻め取ることもや」
「しますか」
「敵に隙があればな」 
 その時はというのだ。
「攻めるんや」
「海からもですね」
「牽制は牽制に留まったら効果が限られる」
 鋭い目になってだ、トウェインは話した。
「本気で攻めてこそや」
「牽制になりますね」
「そや、牽制に留まるっていうのはな」 
 今自分が言ったそれはとだ、トウェインはミニーにこうも話した。
「今回はな」
「あきませんね」
「そや、それでや」
「本気で攻めますね」
「ほんまにルイジアナを攻めてな」
「掌握する位ですね」
「その意気で攻めるんや」 
 こう言うのだった。
「州を掌握する気でな」
「攻められるなら」
「そや、ほんまにな」
「本気で攻めますね」
「水軍もな」
「そうしますか」
「そや、後々水軍の司令官も決めるけどな」
 トウェインは白ワインを飲んでからさらに話した。
「星のモンを考えてる」
「そうなんですね」
 ホイットマンはその話を聞いてステーキを食べる手を動かしつつ話した、反応はしたが驚くことはしなかった。
「そこまでしますか」
「そや、そしてな」
「そのうえで、ですね」
「四つの州を掌握してな」
 そうしてというのだ。
「最後はな」
「テキサス州ですね」
「あの州は敵の軸や」
 勢力圏のそれであるというのだ。
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