暁 〜小説投稿サイト〜
オズのヘンリーおじさん
第七幕その十

[8]前話 [2]次話
「そんな中にいるみたいだよ」
「けれどオズの国だとね」
「全部現実だな」
「そうよ」
 実際にというのです。
「オズの国だと。それで外の世界でも観光名所だとこうした遊びはね」
「結構ありますよ」
 恵梨香が答えました。
「こうした水路や川が多い街ですと」
「そうよね」
「ですから夢じゃなくて」
「現実よね」
「はい」
 まさにというのです。
「こうした遊びも」
「そうなのよね、カンサスではなかったから」
「ヘンリーさんはそう思われてるんですね」
「そうなのよ、今もね」
「エメラルドの都の村でもですね」
「水路とかない」 
 そうしたというのです。
「のどかな村で」
「そこで毎日畑仕事をしておられて」
「舟遊びもしないから」
 だからだというのです。
「こう言うのよ」
「そうですか」
「けれどオズの国も広くてね」 
 そうしてというのです。
「色々な場所があるから」
「だからですね」
「色々巡っても」
 そうしてもというのです。
「いいと思うから」
「今回も案内させてもらいましたね」
「そうよ、むしろ私はね」
 ドロシーは自分のお話もしました。
「あちこちにね」
「冒険に行かれてますね」
「オズの国のあちこちにね」
「そうですよね」
「もうね」
 それこそというのです。
「オズの国で行ってない場所は少ないわ」
「そうなっていますね」
「地下にもお空にも海にも行ってるから」
 だからだというのです。
「もうね」
「行っていない場所は少ないですね」
「そうなっているわ」
 実際にというのです。
「もうね」
「全部踏破は」
「それは無理ね、オズの国は常に変化していっているから」
 だからだというのです。
「新しい場所もいつもね」
「生まれていますか」
「そうよ、オズの国は常にね」
 まさにというのです。
「変化して誕生しているから」
「踏破はですね」
「出来ないわ、けれどそうした国だから」
「いいんですか」
「だっていつも新たに行ける場所があるのよ」
 それでというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ