第七幕その七
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「そうよ、誰でも何でもね」
「出来るんだな」
「勉強やトレーニングをして」
そうしてというのです。
「努力したらね」
「出来るか」
「それで免許を貰ったわ」
「わしも忍者になれるか」
「そうなのよ」
「それは面白いな」
「なってみる?」
ドロシーはにこりと笑って言いました。
「おじさんは」
「ははは、わしはいいよ」
おじさんはドロシーに笑って答えました。
「このままでな」
「そうなの」
「わしは百姓でいい」
こう言うのでした。
「この仕事が一番好きで生きがいだしな」
「だからなのね」
「カンサスにいた時からそうで」
そうしてというのです。
「オズの国でもな」
「お百姓さんだから」
「それでいいんだ、畑仕事をして今の様に暮らせたr」
それならというのです。
「わしは最高に幸せだよ」
「しかもドロシーもいてくれてるし」
おばさんも言います。
「これ以上何が必要なのかしら」
「おばさんも忍者になるつもりはないのね」
「ないわ、今でね」
「充分なのね」
「そうよ、けれど私達が最高に幸せと思っていても」
「そう、まだね」
ドロシーは雑炊を食べつつおばさんに答えました、雑炊もお鍋から出たすっぽんや他の食材の味が出ていてとても美味しいです。
「もっと上があるのよ」
「幸せには再現がない」
「だからなのね」
「そうなのよ、いつも言ってる通りね」
おじさんとおばさんに答えました。
「だからね」
「こうして旅行に出て」
「美味しいものを食べているのね」
「そうよ」
まさにというのです。
「こうしてね」
「そうなんだな」
「幸せには再現がないのね」
「今最高に幸せだと思っていても」
「そうなのね」
「そうよ、夜もね」
今だけでなくというのです。
「美味しい魚介類を食べましょう」
「今晩は中華がいいかしら」
オズマはにこりと笑って言いました。
「海老入りの麺類に蟹炒飯、フカヒレスープに海老蒸し餃子に蟹焼売」
「いいわね」
ドロシーもメニューを聞いてにこりとなりました。
「中華料理って魚介類もいいから」
「それで特にね」
オズマはさらに言いました。
「上海蟹をね」
「食べるのね」
「そうしましょう、この街は兎に角魚介類がよくて」
それでというのです。
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