第七話 冷静さを守りその十
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「同一人物かとさえだ」
「思ったのね」
「そうだった、だが違う」
「別人ね」
「そのことは確かだ、例え二人が戦隊のどの者とそっくりでもな」
マーダッコにブランデーティーを飲みながら話すのだった。
「別人であることはな」
「覚えておくことね」
「それが大事だな」
こう言うのだった。
「仲間なのだからな」
「敵と間違えたら駄目ね」
「そういうことだ」
「それだな、連中はそういう柵略は使わないけれどな」
ゼットはそれでもと話した。
「やっぱりな」
「見方とて気を間違えるどな」
「こんな馬鹿なことはないよな」
「全くだ」
ギルはゼットのその指摘に全面的に賛成した。
「敗北の元だ」
「味方と敵を間違えるとな」
「外見だけでな。しかも敵に化けて潜入させる作戦は俺もしたが」
過去の戦いのことも思い出して話した。
「これは案外だ」
「失敗するよな」
「そうなる」
メドゥに答えて述べた。
「調べるとな」
「外見だけじゃ駄目だよな」
「判断することはな」
「中身も見ねえとな」
「間違える」
「確かに。お二人に戦隊の雰囲気はありません」
クバルもあらためて言った。
「私も間違えない様にします」
「そうするか」
「はい、貴方はバドにそっくりですが」
ソノヤに言うのだった。
「間違いなく貴方は貴方です」
「わかってくれて何よりだ」
「はい、それでは」
「まあ何かとあるものだよ」
何時の間にか鳥、ゲゲが来て言ってきた。
「皆で気を付けてやっていけよ」
「ああ、貴方ですか」
メタルエーはゲゲに顔を向けて誘いをかけた。
「よかったらお茶どうですか?」
「お菓子もだな」
「はい、如何でしょうか」
「ご馳走になっていいか」
「貴方も仲間ですから」
それ故にというのだ。
「構いません、むしろです」
「むしろか」
「遠慮されますと」
そうなると、というのだ。
「困ります」
「そこまでなんだな」
「仲間内で遠慮は無用です」
こうも言うのだった。
「ですから」
「そうか、そこまで言ってくれるならな」
「それならですね」
「頂くよ」
「それでは」
「それであんた何飲むの?」
マーダッコもゲゲに声をかけた。
「それで」
「紅茶だよな」
「それだけれど」
「ミルクティー頼むな」
ゲゲはマーダッコに答えた。
「そっちをな」
「わかったわ、お菓子は何よ」
「ウイスキーボンボンを頼むな」
こちらをというのだ。
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