第七話 冷静さを守りその三
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「これまでの幹部を急に辞めさせたが」
「リストラですね」
「そうしたことはよくないか」
「絶対に駄目ですよ」
クレオンは自分のお菓子のアイスクリームを食べつつ答えた。
「それは」
「そのことがわかった」
「今はですね」
「あの時は組織のことデーボス様のことを考えてというか」
反省しつつだ、カオスはエクレアを食べつつクレオンに答えた。食べつつも反省の色がはっきりと出ている。
「そうしたことだけをだ」
「考えてですね」
「人のことなぞだ」
それこそというのだ。
「それまでは考えていたつもりだが」
「忘れちゃったんですね」
「そうだった」
「あれがよくなかったか」
「そうだね」
「今思えば」
エンドルフにキルボレロ、アイスロンドもそれぞれお茶やお菓子を楽しみながらそのうえでカオスに続いた。
「アイガロン達を切り捨てて」
「かえって組織が変になった？」
「そして敗れたか」
「人は多くてもよかったしだ」
カオスはさらに言った。
「やはり切り捨てたことはよくなかった」
「そうだ、人も心があるのだ」
ワイズルーは苺のパイを食べつつ話した。
「そしてこれまでの功績もだ」
「考慮してだな」
「大事にしないとだ」
「駄目だな」
「彼等は全くの無能だったか」
「いや、ラッキューロは恐ろしい程働かなかったが」
それでもというのだ。
「しかし貢献はだ」
「していたな」
「言えばだ」
そうすればというのだ。
「確かにだ」
「やることはやっていたな」
「デーボス軍の危機を救ったこともある」
「それならだ」
「切り捨ててはならなかったな」
「そう思う、私としてはな」
こうカオスに話した。
「人は切り捨てるものではない」
「最後まで大事にすることだな」
「貴殿自身がそうされては嫌だろう」
カオスにこうも言った。
「そうではないか」
「確かにな」
「粗末に扱われることは辛いことです」
メタルエーは自分の過去を思い出しつつ述べた。
「今の私は皆さんと仲よくしてもらっていますが」
「以前は違っていてですね」
「辛かったです」
ナリアと向かい合い共に紅茶を飲みつつ答えた。
「実に」
「そうだったのですね」
「ですから絶対にです」
「人は粗末にしてはいけないですね」
「大事に扱うべきです」
「そうした組織こそ強いですね」
「そう思います」
こう言うのだった。
「まことに」
「その通りですね」
「僕も考えないといけないかな」
ヨドンナも周りの話を聞いて言った。
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