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スーパー戦隊超決戦
第七話 冷静さを守りその一

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               第七話  冷静さを守り
 ワルス=ギルは戦隊の面々の予想通り焦っていた、そして配下や仲間の者達に対してこんなことを言っていた。
「ええい、ドクターマンはまだ見付からないのか」
「ええ、そうよ」 
 そのギルにエスケイプは何でもないといった声で答えた。
「今のところはね」
「今のところではないぞ」
 自分の席からエスケイプに返した。
「早く見付けないと戦隊の奴等に先を越されるぞ」
「そうなるわね」
「そうなるではない、ドクターマンを敵に渡すな」 
 こうも言うのだった。
「絶対にな」
「だから私達も探しているのよ」
「ええい、そんな悠長なことでどうする」
 何でもないといった口調のエスケイプに言うのだった。
「先を越されてなるものか」
「そう言われても見付からないものは仕方ないよ」
 今度はヨドンナが言ってきた。
「皇子さん焦り過ぎよ」
「焦らないでいられるか」
 ギルはヨドンナにも顔を向けて反論した。
「連中に先を越されると思うとだ」
「大丈夫だよ、探してるのは僕達だけじゃないから」
「それぞれの組織の兵士達も使っているからか」
「そうだよ、人手はこちらの方がずっと多いから」
 だからだというのだ。
「その分すぐに見付かるよ」
「我々も入ったのだ」 
 テッキュウが言ってきた。
「ジャークマターもな」
「ギル殿、今我等は味方同士だ」
 アキャンバーも言うのだった。
「その分人手は十分ではないか」
「焦っても何にもならない」
 エリードロンは言い切った。
「お茶でも飲んで落ち着くのだ」
「今地球のお茶を煎れます」
 インサーンが恭しくギルの傍に来て囁いた。
「どのお茶がいいですか?」
「シナモンティーにしてくれ」
 ギルは即座に答えた。
「お茶菓子は苺ケーキで」
「わかりましたわ」
「うむ、それでは皆も分もな」
「煎れるのですね」
「お菓子も忘れるな」
 紅茶だけでなくというのだ。
「いいな」
「わかりましたわ」
「それぞれ好きなお菓子を言ってくれ」
 ギルは仲間達にも話した。
「そうしてだ」
「今はだな」
「お茶とお菓子を楽しもう」 
 タンクジョーにも答えた。
「そうしよう」
「それがいいぜ、本当に焦ってもどうにもならないからな」
 牙鬼萬月も言ってきた。
「ここはな」
「落ち着くことか」
「そうだぜ、確かに俺達の方が数は多いしな」 
 それでというのだ。
「その数を使ってな」
「ドクターマンを探せばいいか」
「そうだろ、落ち着いていこうぜ」
「それが一番か」
「ああ、連中には痛い目に遭ってきていてもな」
 戦隊の者達にはというのだ。
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