第19話
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を聞いたアニエスとフェリが露天商に同情している中、ヴァンは納得した後ある事を露天商に確認した。
「……兄ちゃん、鋭いな。その……一切口外しないで売られるに任せろって言われたんだよ。悪いがこれ以上は本当に言えないんだよ……」
(何か事情がありそうですね……)
(仕方ない、今日は切り上げるか……)
「面白い話をしてんねー?」
「オレらも混ぜてくれよ〜。」
若干顔色を悪くし始めた露天商の様子を見たアニエスは事情がある事を察し、ヴァンが話を切り上げることを決めたその時軽薄そうな声や絡むような声が聞こえた後、半グレ達がヴァン達に近づいた。
「ひぃぃっ!!こ、こいつらだ!俺は逃げるぜ!兄ちゃんたちもそうしな!」
半グレ達を目にした露天商は悲鳴を上げた後その場から逃げ去った。
「あなた方は……」
「狙いはわたしたちのようですね。」
「ハン、お出ましみてぇだな。”メッセルダム商事”の社員諸君。」
一方ヴァン達はそれぞれ警戒の表情を浮かべて半グレ達を睨んだ。
「てめえらみてぇだなぁ?余計な茶々入れてるっつう便利屋は。」
「両手に花で羨ましいじゃ〜ん。」
「片方はチンチクリンだが美形だし味見させてもらおうか?」
「チン……チクリン……?(ヴァンさん、無力化していいですか?)」
半グレの自分に向けた言葉に呆けたフェリは静かな怒りを纏ってヴァンに確認した。
(死なない程度ならな。)
(了解。)
(い、いいんでしょうか……)
ヴァン達が半グレ達との戦闘について話し合っていると半グレ達はそれぞれの武器を構えた。
「クソガキどもに良いようにされてこっちも我慢の限界なんだ……」
「血祭りにしてメチャクチャにしてやるよ!」
武器を構えた半グレ達が不敵な笑みを浮かべて声をあげるとヴァン達もそれぞれの武器を構えた。
「敵集団、殲滅します!」
「せ、殲滅しちゃダメですよ!」
そしてヴァン達は半グレ達との戦闘を開始した。半グレ達の人数はヴァン達より多かったが実戦経験や連携もない半グレ達では、ヴァン達には敵わず、ヴァン達は苦も無く半グレ達を戦闘不能に追いやった。
「な、なんだコイツら……ガキ共も含めて普通じゃねぇぞ!?」
「もう手段は選ぶな!その娘を何とか人質に取って――――――」
ヴァン達の強さに驚いている半グレに提案した別の半グレの言葉を聞いたアニエスは一歩下がり、ヴァンはアニエスを庇う位置に移動した。
「オイオイ、まだこの街からケツまくって逃げてなかったのかよ?」
「こ、この声は……!」
「まさかっ――――――!?」
するとその時飄々とした声が聞こえ、声を
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