第19話
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情報収集の際、港湾区の露店に”ゲネシスと思われる古い装置”が売られているという情報を手にしたヴァン達はその情報を確認する為に港湾区にある露店に向かった。
〜港湾区〜
「寄ってらっしゃい〜、見てらっしゃい〜。珍しいモンも扱ってるぜ!そこの船員の兄ちゃん、どうよ?海軍から流れた導力ラジオとかお勧めだぜ!」
「興味なくもねぇが、アンタんトコのモンだ。どうせ一ヶ月も使わないうちに壊れちまうだろ。」
「た、たまにそういう運が悪い事もあんだろうが……コイツは大丈夫だって!ほら、ピカピカの新品同然だろ!?」
「やっぱやめとくわ、カラクタ買ったら女房に怒られるしな。」
露天商に話しかけられた船員は露天商の熱心な紹介を聞いていたが購入するつもりはなく、その場から去って行った。
「ってそんなこと言わずに!他にも色々と面白いモンが――――――」
「なら俺に紹介してくれよ。」
去って行く船員を露天商が呼び止めようとするとアニエスとフェリを連れたヴァンが声をかけた。
「おお兄ちゃん、見てく?カワイコちゃんを連れてるが旅の者かい?」
「まあな――――――他の露店も見てみたがどうも売ってるモンがありきたりでな。面白いしながねぇが覗いてみたんだが。」
「そいつはちょうどいい!ウチが扱ってるのは曰く付きだったり他とは一味違うと思うぜぇ?ちなみにどういうのをお探しだい?」
「これと似たモンを探してるんだが……」
露天商の問いに対してヴァンはザイファに保存しているゲネシスの写真を露天商に見せた。
「コイツは……少し違うが”前のあれ”と………」
(この反応……)
(当たりですね。)
写真を目にして驚いている様子の露天商の反応を目にしたアニエスとフェリはそれぞれ真剣な表情を浮かべた。
「もしかして扱ってたりするか?だったら見せてもらいてぇんだが。」
「悪いが兄ちゃん、こいつは扱ってねぇ。」
ヴァンの要求に対して露天商は少しの間黙った後要求に応えられない事を答えた。
「アン?おかしいな……この辺りで見かけたって噂を聞いたんだが。」
「それは……」
「―――――お願いします、何かご存じなら教えていただけませんか?」
ヴァンの指摘に露天商が答えを誤魔化しているとアニエスが真剣な表情で説明を頼んだ。
「っ……?じょ、嬢ちゃん……?」
「その……実は私に縁のあるものかもしれなくて。相応の謝礼もお払いします……どうか力を貸して頂けないでしょうか?」
「っ……いや、その……」
(なんだか露天商さんがたじろいでます……)
(眩しさの不意打ちってヤツだな。………段取りとは違うがまあアリか。)
ア
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