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神々の塔
第六十一話 曼荼羅その十一

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「あかん、相当にや」
「頭がええな」
「ああ、まるで天才軍師や」
 施は芥川に唸って答えた。
「そこまで見事や」
「文殊菩薩さんは知恵の仏さんや」
 芥川は神霊に感嘆の声さえ送る施に話した。
「そやからな」
「頭がええか」
「文殊の知恵っていうしな」
「三人寄ればやな」
「そう言われるまでのや」
 そこまでのというのだ。
「知恵の持ち主や」
「それが文殊菩薩さんやな」
「そやからこの頭のよさや」 
 そうだというのだ。
「ほんまや」
「そやねんな」
「ああ、しかしな」
 それでもとだ、芥川はここでこう言った。
「自分今三人寄ればって言うたな」
「そのことやな」
「そや、無力な人もや」
 神霊には遥かに及ばない自分達もというのだ。
「三人寄ればな」
「文殊菩薩さんにも匹敵する知恵を出せるな」
「そや、それでや」  
 その為にというのだ。
「ここはな」
「皆でやな」
「知恵を出すで、しかもここには四智星のうちの三人がおる」
 星の中で最も知力もっと言えば政治力も高いと言われている四人のうちのというのだ、芥川はこのことも言うのだった。
「それやとな」
「かなりの知恵が出せるか」
「文殊菩薩さんにも対抗出来る位のな」
 そこまでのというのだ。
「知恵が出せるで」
「そういうことやな」
「そや、ほなな」
「これからやな」
「僕等三人で知恵を出す」
 芥川は自分と同じ四智星であるリーとシェリルを見て施に話した。
「その知恵に従ってな」
「戦えばいいな」
「そや、やってくれるか」
「ああ、ほなな」
 施も他の者達も頷いた、そうしてだった。
 芥川はリーそれにシェリルと戦の中で話した、ここでリーが言った。
「神霊さんは術の使い方が見事や、しかしな」
「しかし、か」
「こちらの術の邪魔はしてきいへんな」
 芥川にこのことを話した。
「それやとな」
「こちらの能力を上げる術をやな」
「徹底的に使ってな」
 そうしてというのだ。
「攻撃力も防御力も素早さもや」
「全部上げるか」
「そうしてや」 
 そのうえでというのだ。
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