第六十一話 曼荼羅その八
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「学生運動やった」
「そういうことやな」
「体制がどうとか言うてな」
「巨人っていう体制を応援しててんな」
「それもカルトみたいにな」
所謂巨人真理教である、邪教であることは言うまでもない。
「応援してて今もや」
「学生運動みたいにやっててやな」
「ヘルメット被って顔隠してな」
老人になってもそうしたことをしているのだ。
「巨人以外の全てを憎む」
「ガキ爺やな」
「それになってるわ」
「そうした漫画読んでてやな」
「そや、そう考えるとな」
「巨人は主役にしたらあかんな」
「敵にして」
そうしてというのだ。
「フルボッコにし続ける」
「勧善懲悪やな」
「まさにそれでいかんとな」
巨人を漫画等に出すならというのだ。
「あかんわ」
「巨人についてはな」
「悪を悪と言わず善と言うのは詭弁や」
芥川ははっきりと言った。
「詭弁というても色々でもな」
「そうした詭弁はやな」
「悪質や」
「巨人のそれは」
「前にも話したな、漫画であったな」
「ああ、子供の漫画やな」
「巨人の強奪を詭弁を用いてや」
南海からそうした、スポーツマン金太郎という漫画は名作であったがそうした悪を肯定していたことも事実であるのだ。
「よしとするな」
「子供をそうして洗脳してたな」
「恐ろしい悪事やった」
「そうなるな」
「それこそがな」
芥川は忌々し気に話した。
「許したらあかんことや」
「悪質な詭弁としてやな」
「悪は悪や」
「巨人のやることはな」
「その全てが悪でな」
これは巨人が邪悪の権化だからである、邪悪の権化は悪を為すものであるのだ。
「それを善と言う詭弁はな」
「許したらあかんな」
「むしろ勧善懲悪でな」
「巨人は創作では常に成敗すべきやな」
「それもフルボッコでな」
「実際みたいにやっつけるんやな」
「完全試合、二十点差位はつけて」
そうしてというのだ。
「徹底的に叩きのめしてた」
「世に悪が栄えた試しはない」
「それを見せるべきやな」
「絶対にな」
こう言うのだった、そしてその話をだ。
今回戦う神霊の一柱である文殊菩薩も聞いていた、そのうえで一行と対した時にそのことを言うのであった。
「その通りだ」
「やっぱりそうですか」
「世は時として詭弁も必要であるが」
リーに対して話した。
「しかしである」
「そうした詭弁は許されへんですね」
「悪質極まりない詭弁である」
そうだというのだ。
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