第百二十一話 どう違うのかその十二
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「その後もよ」
「また攻められるわね」
「我が国の評判知ってるし」
「悪いっていうのね」
「だからね」
そうであってというのだ。
「もうね」
「これ以上悪くなったらまずい?」
「まずいわよ、だからね」
それでというのだ。
「戦争もね」
「しない方がいいのね」
「まして宗教は違っても」
そうであってもとだ、留奈に苦い顔で話すのだった。
「戦争に関係ない人まで平気で攻撃することも」
「よくないわね」
「留奈ちゃんも思うでしょ」
「間違ってるわよ」
事実そうだとだ、留奈も頷いた。
「やっぱりね」
「そうでしょ、本当に戦争はないに越したことはないわ」
「平和が一番ね」
「そうよ、それが一番よ」
こう言ってだった。
イスラエルの娘はきつねうどんを食べ留奈は鴨なんばうどんとお握りを食べた。その放課後のことだった。
部活がはじまる前にだ、留奈は日本人の同級生に昼にイスラエルの娘と話したこと、イスラエルの差別と戦争のことを話すとだ。
茶色の長い髪の毛をポニーテールにさせたその娘はこう留奈に言った。
「あそこは難しいわね」
「イスラエルは」
「ええ、正直言って今のあそこのやってることはね」
苦い顔で言うのだった。
「私大嫌いよ」
「悪いことしてるわね」
「中の差別の話よりも」
「戦争での差別?」
「イスラム教徒の人達へのね」
パレスチナ等で行っているそれがというのだ。
「それがね」
「かなりっていうのね」
「もうね」
それはというのだ。
「大嫌いよ」
「戦争に関係ない人まで巻き込んで」
「ユダヤ教徒じゃないと、でしょ」
「人じゃない」
「そんな感じでやってるでしょ」
戦争の中での差別をというのだ。
「ナチスとどう違うのよ」
「あの人達を差別して虐殺した」
「極論かも知れないけれど」
それでもというのだ。
「もうね」
「ナチスと一緒ね」
「自分達と違うからって言って」
宗教の違いになる、もっと言えば民族も違う。
「幾ら人質取られて先にやられても」
「徹底的に攻撃するのは」
「一発殴られてね」
こう例えても話した。
「百発殴るのよ」
「それはやり過ぎよね」
「あの、一般市民どれだけ攻撃してるのよ」
明らかな批判がそこにあった。
「そりゃやられてね」
「参りましたじゃ済まないわよね」
「それはそうだけれど」
「それでもよね」
「一発殴られて百発は」
そこまでやり返すことはというのだ。
「まして病院にまで攻め込むし」
「そこにテロリストがいたっていうけれど」
「どうだかね」
「疑わしい?」
「普通病院なんか攻め込まないから」
戦闘とは関係ないそして一般市民も多くいてしかもそこにいるのは病人や負傷者だ
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