第百二十一話 どう違うのかその九
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「二度と出したらいけない」
「そうした人達ね」
「ええ」
まさにというのだ。
「絶対にね」
「酷いことしてきたからね」
「それでヒトラーみたいな人もね」
極めて人種的偏見が強い人物もというのだ。
「いるしね」
「どの国にも」
「人種や宗教や民族のことだけでなく」
差別の対象はというのだ。
「障害だってそうだしね」
「発達障害でも」
「そう、あるからね」
「それが強い人はいるわね」
「ネットで好き放題書いている人なんて」
よくネット右翼と呼ばれる輩共が言われその通りだが実は極左も然りだ。どちらにしても極端になると右も左も同じということか。
「まさによ」
「日本にもいて」
「正直見ているだけで嫌になるけれどイスラエルにもね」
留奈に苦い顔で話した。
「差別があるのよ」
「イスラエル人の中でも」
「人種でね」
「嫌なお話ね」
「でしょ?それでユダヤ教徒じゃないと」
即ちイスラエル人でないと、というのだ。
「わかるでしょ」
「容赦しないわね」
「いや、実は私戦争嫌いだし」
留奈にこの本音を話した。
「イスラム教徒の人でもね」
「差別して攻撃するのは反対ね」
「核兵器ちらつかせたり一般市民巻き込んだりね」
イスラエルはそうした戦争に躊躇がないとも言われている。
「嫌いだから」
「平和が一番ね」
「戦うしかない時もあるけれど」
そうであってもというのだ。
「ルール一切無視でね」
「酷いことをすることは」
「許されないことだから」
そうであると考えるからだというのだ。
「本当にね」
「イスラム教徒の人達ともなのね」
「仲よく出来たら」
「いいのね」
「結構学校にいても」
日本の学校にというのだ。
「私達イスラエル人ってイスラムの子達とよ」
「仲悪いの」
「昔は喧嘩したこともね」
「あったの」
「そんな話があるのよ」
「そうなのね」
「他の国でもよ」
即ち日本でもというのだ。
「喧嘩する位ね」
「仲悪いのね」
「今はそうしたことなくてもお互いにね」
「ああ、触れない様にしてるのね」
「それこそ肩が触れ合ったら」
まさにそれだけでというのだ。
「揉める様な」
「そんな間柄なのね」
「だからね」
それでというのだ。
「本当にね」
「厄介なことになってるわね」
「こうした状況嫌なのよ」
イスラエルの娘は正直に言った。
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