第十五話:伝説の超サイヤ人!!ナッパ!!
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れた。
勢いよく溢れる赤い液体―――血は教団の者たちとエルザにもかかり、彼らは呆然とする。
「な…ナッパさま何を…」
「うるせええええ!!オレの戦いの邪魔をしやがって…」
「…アンタ…っ」
慌てる下っ端たちにナッパは怒り心頭と言ったと様に、血走った翡翠の目で睨みつけた。
「…チッ余計なことをしやがって…!!さっさとそのガキを離しやがれ!!」
「ひ、ひぃいいい!!わ、わかりましたぁッ!!」
「え?えっ…?あ、頭が…!いやあああああ!!」
ナッパの言う通り、下っ端たちはエルザを離し一目瞭然とその場から離れていった。
急に離されたエルザは俯いてた顔を上げて涙目で周りを見て、頭がなくなった小柄な男だった遺体を見て悲鳴を上げる。
そんなカオスな状態を見て呆然としていたネロだったが、泣き出すエルザを見て駆け出そうとすれば、巨大な体が正面に来てその行動を妨害する。
「まぁ待て。オレとの勝負が先だろうが…後にしろ」
「…!畜生…せめてあのグロデスクを…」
「しょうがねえな…」
軽く人差し指にエネルギーを集めたのかと思えば、首なし死体にそのエネルギーが直撃して燃え出すではないか。
その焦げる匂いと共に更にエルザが泣き出した。
「い、イヤアア!!お兄ちゃん…怖いよォッ!!」
「え、エルザ―ッ!!」
「…面倒くせえガキどもだ…たくよ」
こんな状況にさせた超サイヤ人のスキンヘッドの一言にネロは苛正しくなるも、とりあえず状況を変えないといけないので、全力でエルザを慰めることにするのだった。
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