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妖精のサイヤ人
第十五話:伝説の超サイヤ人!!ナッパ!!
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、一回戻る!みんなは逃げて!!」

 「は!?お、おい!!」

 何人か逃げた子供たちの後を追おうとした教団の者たちも、衝突音で驚いたのか、海岸の方へと向かっていき、何人かの子供たちが逃げていく中――エルザだけは来た道へと戻る。
 嫌な予感と共に、何故か――兄にもう会えなくなる気がしたから。

 





 「がはははは!!(スーパー)サイヤ人でもないのにやるじゃねーか!!」

 「けッ…さすがは噂の伝説サマだ…‘’10倍界王拳‘’でかかっても余裕か…!」

 地上から空中戦へと移行した二人の戦いは他の人間を寄せ付けない程の規模へと変わっていた。
 拳が衝突する度に空気が荒れ、互いの放つエネルギー弾で地上にいる者たちは流れ弾で吹き飛ばされる。
 ここに手練れた魔導士が居れば自身の身を守れるが、海岸にいる教団の者たちは等しく実力は一般人に所有(ホルダー)系の魔法を配られただけで、大した援護もできない。
 ――したところで、命がないのだろうが。

 「退屈しねえガキだ!!面白くなってきたぜ!!」

 「!!ま、まさか…''20倍''だ―ッ!!!」


 グンッ!!中指と人差し指を上げたナッパに対してネロは何か察したのか、今よりも界王拳の倍率を上げて海の方まで上空で超スピードで飛ぶ。
 そして――ネロの居た空中を中心とした広範囲を衝撃波で爆発する。

 「くそっ…!!」

 その場から退いた筈のネロにまでその爆破が届き、身体の前に両手を持っていき耐えるような姿勢を保つ。
 そして爆発が収まった時、ネロは界王拳を一度解除して息を吐く。

 「はあ…はあ…何とか耐えれた…!!!」

 「なるほど…これも耐えるか…丁度いいサンドバッグになれるな!!ネロ!!」

 「…きついな…こりゃ…フンッ!!」

 息を整えて、再び界王拳を発動する。
 今までは10倍で抵抗していたが、今度は20倍。
 20倍界王拳は、今のネロにとって限界の域で出せる倍率。
 これ以上出そうものなら、以前セイラ戦のように動けなくなる事態になってしまう。
 今回はネロ一人、また以前の様にネイルたちが助けてくれるわけじゃないことを、4年前助けてくれた時に教えられた。
 そして、今傍に、ライバルが居ない。
 これだけでも、今のネロにとって心もとない。
 今無茶した自分を支える人間は、いない。

 (だから20倍界王拳でなんとか…やるしかねえ)

 (大猿の力を一緒にできたらと思ったけど…理性の利かねえ形態じゃコントロールが必要な界王拳は使えねえ…なら、今引き出せる最高の20倍でやるしか…ねえ!!)

 「作戦会議は終わったか?それも全部、超サイヤ人であるオレさまの前じゃ無意味だろうがな」


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