第十五話:伝説の超サイヤ人!!ナッパ!!
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黄金の毛、そして翡翠の目。
髪の毛がなくとも判断できる見た目――そして、自身を大きく超える魔力量。
「なんだ、知っていたのか…さて…こいつはあいさつがわりだっ!!!」
ネロが反応する前に、今度はナッパの拳がネロの顔面を捉え――吹き飛ばした。
吹き飛ばされたネロの身体は森の木々を壊しながら突き抜けていく。
「くくっ…挨拶だけで終わりか…もう死んじまったかな?」
凶悪に笑う超サイヤ人は、ただ酔いしれるように笑った。
さっきまで同胞を見つけて嬉しそうな顔をしていたというのに、今はさっきと反対に親の仇を見つけたような目をしていた。
凶悪な形相に浮かぶのは憎悪の目。
「チッ…やっぱりこの世界は変だぜ。本来ならこの星も吹き飛ばす程の威力のはずだがなぁ」
「――今のが、星をも破壊できる一撃かよ…」
「!!」
聞こえた声の方向には、殴れた頬を抑えながらペッと血を吐き出してナッパを睨みつける少年が居た。
「おもしれえ…テメーもなかなかのタフじゃねえか…フリーザと戦えるかもしれねえな」
「それはどーも…」
やられたと思っていたガキの健在にナッパは鼻で笑う。
「さっきの一撃もそうだが、超サイヤ人でもねーのにやるじゃねえか…この際だ、ベジータの場所を吐いたらてめーとあのガキを助けてもいいぜ」
「知らねーよ…王子がこの世界に居るかなんて」
ネロはボロボロになった上着の道着を脱ぎ捨て、両手を解すようにストレッチする。
目の前の男は確実に自分より強いのだろう、だがそれでも。
(抵抗できない程の差じゃない…修行を続けてよかったぜ)
「そうかよ…まあいい。せっかくだからこのまま続けようぜ…楽しませてくれよガキィ!!」
「やれるだけのことをやってやる…‘’10倍界王拳‘’…!!!」
黄金のオーラを纏ってこっちに向かってくるでかい身体を迎え撃つように腰に力を入れ、全身に赤いオーラを吹き荒らして目の前の脅威に抵抗する。
「だああああああ!!!」
「がああああああ!!!」
赤と黄金が衝突して――周りはその衝撃波で吹き飛ぶ。
近くにとまっていた馬車たちも、馬たちが生存本能によりその場から逃げようとするが起きた教団の人間たちがなんとか宥めようとした。
「ひぃいい!!頼むから落ち着いてくれよ!!」
「おい、こっちも頼む!!言うこと聞かねえんだ!!」
「なんだ今の音は…おい戻るぞ!!逃げたガキどもはいい!これ以上逃げたらもっとやべえ!!」
「…戻っていく?何かあったのかな…」
「おいエルザ何やってるんだよ!!逃げるぞ!!」
「私
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