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妖精のサイヤ人
第十五話:伝説の超サイヤ人!!ナッパ!!
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行したら強くなるぜ絶対に」

 「…本当?」
 
 「本当本当、これが終わったら、オレと修行するか?」

 「!うん、したい…怖いけど、ネロお兄ちゃんと一緒に強くなりたい」

 「嬉しいこと言いやがって…んじゃ約束な」

 エルザは直感で、ナッパという男を危険視した。
 他の大人たちとは明らかに纏う空気が――別種となっている。
 その空気を感じ取れたエルザにネロは驚き、そして嬉しそうに笑ってしまう。
 自身を慕う妹分の可能性を感じ取れて、そしてささやかに感じる''次の平和''を思い浮かんでエルザの頭を撫でて――ナッパへ視線を移す。
 平和に過ごす少年の顔ではなく、戦士としての顔で睨みつけて。

 「外でやろうぜ、この子たちを巻き込みたくない」

 「フンッ、構わねえぜ。今のオレさまは気分がいい」

 馬車の外へ出るナッパに続きネロも出ようとする――そんなネロにエルザは思わず手を伸ばし――そして力抜く下した。

 なんとなく、嫌な予感を感じてしまうのを振り払うように首を振り、せめてこの馬車に居る子供たちを逃がそうと縛っている縄を解こうと行動するのだった。



 ★★★★★★★


 「――アンタだろ、村をあんなに壊したのは」

 ここに来るまで、まるで人数が少ないとネロは感じていた。
 海岸まで歩いている中、ネロは前に歩く男に己の疑問を問いただす。
 
 「雑魚どもの人数が少なかったからな。適当に焼き払って適当にあそこのアリ共を片付ければ、あとは雑魚どもの仕事だ」

 「…なんとも思わないのかよ、あの人たち、そして親と離される子供たちのことを」

 「――合点と来たぜ。その髪色もそうだが、テメーはハーフのサイヤ人だな?」
 

 瞬間的であるが、ナッパから膨れ上がる気を感じてネロは思わず身構えてしまう。
 サイヤ人とは本来、侵略などで人の生死などどうでもいいと考える氏族だ。
 戦いの中で生き、闘いの中で死ぬ。
 そんな常識だからこそ、猶更どうでもいい人間たちがどう考えていても、どうでもいいのだろう。
 ――純粋なサイヤ人であれば


 (この目の前にいるナッパから発せられる(魔力)…オレの方が強いけど油断できねえ…!格上のはずの俺が殴ってもピンピンしてやがる…!! オレってば初期のベジータより強い気でいたけど…勘違いだったか?それとも…ナッパ自体が強くなってんのか…!?)

 「チッ…だがサイヤ人の血が流れているんだ!仲間に違いねぇ…なんていうんだ!ガキッ!!」

 「ネロ、ネロ・ハバード」

 「ネロだな?覚えたぜ!へへ…オイ、オマエもオレさまに付いてこい」

 「…なんだって?」

 ネロを混血と見抜いたときは不満そうであったが、それで
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