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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第1章】教会本部、ヴィヴィオとイクスヴェリア。
 【第4節】ヴィヴィオと三人のシスターたち。(後編)
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ヴィヴィオはちょっと引いています。
 それでも、ヴァスラが何やら寂しげな表情を見せると、ヴィヴィオは即座にこう言葉を続けました。
「それより、ヴァスラさん。修道騎士ってことは、棒術も得意なんだよね?」
「そうですね。修道騎士にとっては、ほとんど『必修科目』のようなモノですし。それ以前から、個人的にも、格闘術と同様に『多少は』たしなんでもおりましたので、まあ、それなりに」
 実際には、これは「相当に」謙遜した表現です。

「それなら、私たちにもちょっと教えてくれないかな? 私も少しぐらいは体を動かした方が良いだろうし、妹たちも元々あまりじっとしてることの得意な方じゃないから」
「ああ。そういうことでしたら、喜んで。……しかし、そちらのお二人は、すでに管理局で働いてらっしゃるんですよね?」
「うん。キャリアはまだほんの2年ほどだけどネ」
「ですから、棒術も、まだ言うほどの経験はありません」
「覚えておいて損は無いと思うけど……二人とも、どうかな? 私と一緒に少し体を動かしてみない?」
「もちろん! こんな機会をわざわざ見逃す手は無いヨ」
「でも、私たちはともかく、姉様はあまり無理をしないで下さいね」
「うん、大丈夫。……という訳だから、ヴァスラさん。早速、今日の午後から、よろしくお願いしますね」
「解りました。それでは、棒術用の(こん)を人数分、用意して来ます」
「ああ。それは、あたしがやっとくよ。三人はこのまま昼食まで、ヴィヴィオと昔話でもしてな。……ところで、棍は四本でいいんだよね?」
「えっ? ……ああ。はい! わたし、そういうの、ゼンゼン駄目ですから!」
「私も修道騎士じゃありませんし、元々は『見る側』専門だったんですよ」
 ふと目が合った拍子に、セインから問いかけられて、ファラミィとユミナは慌ててそう答えました。


 そして、またイクスヴェリアの分身がやって来て、カナタとツバサを散歩に連れ出した後、四人はセインに言われたとおり、昔話を始めました。
 まずはアインハルト執務官の話から始まって、話題は当時のIMCSに移ります。
 ファラミィは当時からあまり陸戦競技会の方面には関与していなかったので、しばらく聞き役に徹していましたが、ユミナの解説が一段落したところで、ふとこんな疑問を口にしました。
「でも……私のような部外者が横から言うのも何ですけど……私たちが学生だった頃に比べると、最近はIMCSの人気って少し下火になってませんか?」
「え? ミッドでは、そうなんですか?」
 ユミナも88年からずっとリベルタにいたので、ミッドの近況は今ひとつよく解っていません。

 ヴィヴィオはそんな二人の疑問にこう答えました。
「う〜ん。ミッドでの人気が少し下火になってること自体は、悲しいけど、事実ね。理由は
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