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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第1章】教会本部、ヴィヴィオとイクスヴェリア。
 【第4節】ヴィヴィオと三人のシスターたち。(後編)
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の方で少し修業をし直して来い』と言われまして……それで、こちらへも事前にその旨の連絡をしておいたのですが、三日前になって思いがけずカリム総長から直々(じきじき)にシスター・ユミナが受けたのと同様の御連絡をいただきまして……即座にお受けしたという次第です」
「なるほど〜。そういう流れだったんだ」
 ヴィヴィオはようやく「これまでのこと」について納得がいったようです。
「じゃあ……ヴァスラさん。取りあえず立って。シスターが『一介の民間人』を相手にいつまでもひざまずいたままでは異常(おか)しいでしょ?」
「え? ああ! はい。すみませんでした」
 ヴァスラが慌ててヴィヴィオの手を離し、立ちあがると、セインはまたすかさず「これからのこと」について説明を加えました。

「ああ。それでね、ヴィヴィオ。実を言うと、あたしは他にも、以前からカリム総長に頼まれてる仕事があってさ。そちらの方もぼちぼちと進めて行かなきゃいけないんだよ。
 まあ、そちらは、それほど急を要する仕事って訳でもないみたいだから、これからも食事だけは毎回、責任を持って作らせてもらうけど……これから先、特に昼の間、ヴィヴィオたちのことは、こちらの三人に任せっきりになっちゃうと思うんだ。……別に、大丈夫だよね?」
「うん、大丈夫だよ。私、別に『要介護』って訳じゃないんだから。(苦笑)」
「でも、まあ、今は子供を(かか)えた大事な体だからね。……それじゃ、あたしの担当は、もっぱら食事と栄養面ってことで」

 セインはそう言って視線でファラミィに合図を送り、シスター・ファラはそれを受けて言葉をこう引き継ぎます。
「わたしの担当は、セインさんのお手伝いと雑務一般。あとは、おしゃべり相手ですね。(笑)」
 これには、ヴィヴィオも思わず笑顔を浮かべました。

 次は、ユミナの番です。
「私の担当は、主にヴィヴィオさんの健康管理になります。整体師の他にも、いろいろと資格を取ってありますから、何か問題が生じたら……心理的なことでも身体的なことでも結構です。かかりつけの医師だと思って、何でもすぐに、私に言ってくださいね」
「あ〜。それは助かります」

 続けて、シスター・ヴァスラは右の拳を左の胸に当て、ほとんど「忠誠のポーズ」を取ってこう語りました。
「自分の担当は、もっぱら身辺警護です。自分は昨夜、カリム総長から『ヴィヴィオさんがテロリストから狙われている』という話を初めてお聞きしたのですが……どうぞ、御安心ください。いざとなったら、この身を盾にしてでも、必ずや自分がお護りします!」
「いやいや、そこまで悲壮な決意は固めなくていいから! 『狙われる可能性がゼロではない』というだけで、実際には何も起きない可能性の方がはるかに高いんだから!」
 ヴァスラのあまりにも真剣な口調に、
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