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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第1章】教会本部、ヴィヴィオとイクスヴェリア。
 【第1節】聖王教会本部の側の動向。
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テロリストどもをどうにかしてくれるまでの間、三人はこちらでしばらく御厄介になります。どうぞ、よろしくお願いします』といった主旨の挨拶(あいさつ)をしました。
 一方、カリム・グラシア騎士団総長(48歳)は今回、この三人の件に関しては、すでにフェイトの方から連絡を受けて、それを了承しています。
 カリムは高町家の三姉妹を歓迎し、シスター・セインに改めて三人の「お世話係」を命じたのでした。

【実は、今回は「然るべき理由」があって、カリム総長が『できれば、ヴィヴィオさんの身柄は自分の側で確保しておきたい』と考え、彼女の方からなのはとフェイトに頼み込んで、ヴィヴィオを寄こしてもらっていたのですが……そうした「裏の事情」は、アインハルトやカナタやツバサに対してはもちろんのこと、ヴィヴィオ本人に対しても、まだ内緒の話なのです。】


 アインハルトが送迎車で〈本局〉へ向かった後、三人はまずセインとともに、イクスヴェリア本体のお見舞いに、彼女が眠っている「例の部屋」を訪れました。
 広い部屋の反対側には「予備」として、今も使用中のモノと全く同じ「寝台と医療機器」がもう一組、あらかじめ用意されています。(←重要)
 イクスヴェリアは、ヴィヴィオが最初に見た時と全く変わらない姿で、今も昏々と眠り続けていました。〈マリアージュ事件〉が終わって再び眠りに就いてから、もう16年と8か月もの歳月が流れたというのに、9歳児ぐらいの背丈はおろか、橙色の髪や指の爪すら全く伸びてはいません。
 シャマル先生によれば、『イクスヴェリアのリンカーコアには、何らかの〈エネルギー結晶体〉が完全に融合していて、その結晶体からの魔力供給で体温や最低限の生命活動が維持されており、また、マリアージュを造り出す能力なども、おそらくは彼女自身ではなく、その結晶体の方に由来するものなのだろう』という話なのですが……そこで言う「何らかのエネルギー結晶体」が具体的にどのようなモノなのかは、まだ全く見当もついていませんでした。
 また、イクスヴェリアの全く変わらない姿を見ていると、ヴィヴィオは何だか少し複雑な気持ちになってしまいます。最初に「友だち」になった時には、自分と同じような年齢に見えていたのに、今ではもうずっと年下に、14歳も(とし)の離れた妹たちよりもさらに年下に見えてしまうのですから。

【冥王イクスヴェリアの「外見上の年齢」については、公式には特に設定が見当たらないのですが、「SSX」では、イクスヴェリア自身がヴィヴィオに関して『あんなに印象年齢の近い人とお話しした経験が無いもので』と語っています。そこで、この作品では『新暦78年の時点でイクスの印象年齢(外見年齢?)はヴィヴィオ(当時9歳)と同じだった』という設定にしてみました。】

 次に、セインは高町家の三姉妹を、何
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