【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【序章】ベルカ、新たな〈次元航路〉の出現。
【前編】ルートメイカー、起動する。
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
管理局の〈上層部〉が何かしら裏で関与しているのではないか?』という懸念がどうしても拭いきれませんでした。
しかし、フェイトはそこで偶然にも、「頼れる先輩」ラウ・ルガラート上級執務官(48歳)と出くわすことができました。聞けば、『俺も、ちょうどこちらでの仕事が終わったところなので、これから〈本局〉に立ち寄って息子と合流してから家に帰ろうかと思っていたところだ』とのことです。
なお、彼の息子カルドゥバウロ(第三子で次男、22歳)は今、〈ヴォルフラム〉でルキノ操舵長(36歳)に続く「第二操舵手」を務めています。
フェイトにとって、これはまさに「渡りに舟」でした。
さらに聞けば、『最初に建造されてからもう14年になる〈ヴォルフラム〉は、いよいよ本格的な改修が必要な状態となっており、つい先程、本局のドックに入港した』と言うのですから、これはなおさら都合の良い状況です。
フェイトは「自分も〈上層部〉から監視対象とされている可能性」を考慮し、「全く秘密裡に」八神はやて准将と接触することにしました。
ラウも相談を受けると、ノリノリでフェイトに協力してくれます。(笑)
そこで、フェイトはまずラウの補佐官に変装し、イラクリオンの次元港でシャーリーやマルセオラと別れ、ラウとともに即時移動で〈本局〉へ飛びました。
そして、まだ入港した直後で、艦内も周囲も何かとごった返している〈ヴォルフラム〉に、二人して堂々と乗船します。
それから、フェイトは(息子と合流したラウと別れてから)一人で提督執務室を訪れたのですが……そこには意外な先客がいました。これまた巧みに変装した、ヴェロッサ・アコース上級査察官です。
はやてとフェイトとヴェロッサは三人だけで互いの情報を交換し、いろいろと話し合った結果、フェイトは「これからは正式に、ただし秘密裡に」八神はやて准将の指揮下で動くことに同意したのでした。
一方、高町なのは(39歳)は、とうとう断り続けることができなくなり、同95年の3月6日には、実際の異動に大きく先行する形で「三佐」の辞令を受け取っていました。
〈上層部〉から『あなたほどの人物がいつまでも尉官のままでは、一般の空士たちの昇進に対するモチベーションも上がりにくい』とまで言われてしまったのですから、これはもう仕方がありません。
その時点では、3月の末には戦技教導官を辞めて、4月には新設の「首都圏・特別航空武装隊」の部隊長を任される予定だったのですが……。
3月21日、なのはは突然、教導隊に籍を置いたまま「長期休暇」を取りました。
表向きは「リンカーコアの不調」が原因で精密検査のため入院したことになっているのですが、実際には、はやての指示で「全く秘密裡に」フェイトの現場担当補佐官であるマルセオラ・タ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ