第八十話 教会の仕組みその三
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「それは」
「そこでわかるかしら」
「私に会って何になるのか」
考えてもわかりません。
「一体」
「わからないのね」
「どうしても」
思わず首を傾げさせてしまいました。
「どうにも」
「そうなのね」
「はい、どうも」
こうしたお話をしてでした。
あらためて新一君に向かい合いますと新一君は私に少し真剣なお顔になってこんなことを尋ねてきました。
「あの、布教所の信者さんが三十六人になると教会にですね」
「ならせてもらうっていうのね」
「そうですよね」
「ええ、そうなってるわ」
おみちではとです、私も答えました。
「そうしたことも勉強したの」
「そうなんです、それで僕のいる布教所も」
「仰木さんのところね」
「はい、教会になれますね」
「そうよ、そうしたことも勉強してるのね」
「最近そうしてます」
こう私に答えてくれました。
「僕も」
「そうみたいね」
「はい、何かです」
新一君は私に言ってきました。
「教会の仕組みも独特ですね」
「覚えにくい?」
「何かかって感じで」
「何がって言ってもね」
「ええと、まず本部があって」
新一君は考えるお顔で言ってきました。
「それでそこから直属の教会がありますね」
「ええ、それで奥華もよ」
私達の大教会もです。
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