第三百四十話 もう一つの勢力その十二
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三州の街や村はむしろ自分達の方から降っていった、そして気付くとだった。
「あっという間に三州の殆どの街や村がこっちについたな」
「そうですね」
エリカがまさにと応えた、今は勢力の星の者達が揃って夕食を食べている。見ればカルフォルニアの豊かな海の幸と野菜の料理である。
「自分達から」
「デリーロ達も動こうとしたけどな」
「それでもですね」
「それ以前にな」
「こっちにつきましたね」
「あと少しでや」
トウェインは平目のムニエルを食べつつ言った。
「三州はわり等の勢力に入る」
「そうなりますね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「そこからや」
「いよいよですね」
スタインベックは鮭のカルパッチョを食べながら応えた、他には鯨のステーキに鱒のフライ、シーフードサラダに海老のスープ等がある。
「デリーロ達と戦いますね」
「そうなるわ」
「三州掌握は言うなら連中との前哨戦でしたね」
「実際に戦う可能性もあったしな」
「そうした動きを見せていましたし」
デリーロ達もというのだ。
「可能性はありましたね」
「ああ、そやけどな」
「連中が動く前に」
「こっちが動けてな」
そうしてというのだ。
「それでや」
「三州掌握は確実になっていますね」
「ああ、このままや」
「三州は確実に掌握しますね」
「そうするで」
トウェインは鯨のステーキかなり大きく五百グラムどころか六百グラムあるそれを食べつつ応えた。
「ここは」
「そして軍を集結させますね」
「このままな、ホールブラックやリベラル、アラモサに空港を築いて」
「そこに航空機や人員を入れる」
「そうしてくで」
「それで戦に動員する戦力はどれだけですか」
このことを聞いたのはミッチェルだった。
「それで」
「百万や」
「百万ですか」
「今度はな」
それだけの戦力を動員するとだ、トウェインは答えた。
「それだけ動員するで」
「百万ですか」
「多いな」
「はい」
ミッチェルはサラダの中の海草を食べながら応えた。
「これまでとはちゃいますね」
「戦は数で今度はな」
「敵も五つの州を持っていてですね」
「勢力が大きくて広いからな」
勢力の領土もというのだ。
「そやからな」
「ここはですね」
「百万や」
これだけの戦力を動員するというのだ。
「それでや」
「攻めますね」
「そうするで、そして」
そのうえでというのだ。
「まずは三つの州を攻め落とすんや」
「三つ、ですか」
オニールが応えて言った。
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