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夢幻水滸伝
第三百四十話 もう一つの勢力その六

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 トウェインは水軍をカリブ海の方に進める計画も立案した、それは彼が最初から考えて臨んでいたものだった。
「パナマ運河を通って」
「そうしてですね」
「そのうえでテキサス州沿岸部まで進める」
 エリカに会議の場で話した、他の者達もそこにいる。
「そしてや」
「そのうえで、ですね」
「敵の水軍も叩いてな」
「沿岸部も攻撃しますね」
「そうするわ、水軍だけやなく」
 そちらの戦力に加えてというのだ。
「そのうえでな」
「さらにですね」
「補給艦隊も送って」
 そうもしてというのだ。
「アレンカールの方から買った物資もな」
「入れますね」
「そうもするで」
 こう言うのだった。
「ええな」
「それでは」
「そしてや」
 トウェインはさらに話した。
「敵の勢力圏以外の州をな」
「掌握していきますか」
「敵はテキサスとや」
 まずはこの州の名前を挙げた。
「ニューメキシコ、オクラホマ、アーカンソー、ルイジアナの五つの州が勢力圏や」
「我々は西部の十七州を掌握しています」 
 ヘミングウェーが話した。
「残るは三州です」
「コロラド、カンザス、ネブラスカな」
「その三つの州をですね」
「掌握してくで」
 そうするとだ、トウェインはヘミングウェーにも話した。
「ええな」
「そうしますね」
「そしてや」 
 そのうえでというのだ。
「敵に優位に立つで」
「今以上にですね」
「戦うよりな」 
「実際に干戈を交えるよりも」
「まずは敵より強うなる」
「そうすべきですね」
「そしてや」
 トウェインは話を続けた。
「三州もな」
「もう掌握すべきですね」
 ホイットマンはその通りという顔で応じた。
「ここで、ですね」
「そや、暫くそっちには動いてへんかったが」
「そろそろですね」
「その時が来たさかいな」
 だからだというのだ。
「ここでな」
「勢力を拡大させますね」
「デリーロ達と戦う前にな」
「そうしますね」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「より強うなるで」
「三州の勢力も加えて」
「そうするで、そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「戦うで」
「そうですか」
「ただ相手も三州に勢力を伸ばすことはな」
 トウェインは相手の動きも見て考える顔で話した。
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