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夢幻水滸伝
第三百四十話 もう一つの勢力その一

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                第三百四十話  もう一つの勢力
 ホイットマン達の話を聞き終えてだ、トウェインは神妙な顔で述べた。
「自分等も色々あったな」
「今お話した通りに」
 ホイットマンはそのトウェインに微笑んで答えた。
「何かとありました」
「そやな」
「この世界でも人はそれぞれですね」
「人生があるな」
「途中から来ても」
「人生はその世界に来た時からはじまってな」
 トウェインはホイットマンに応えつつレモンティーを飲んだ、そうしてそのうえであらためて彼に話した。
「やっぱりそれぞれな」
「何かとありますね」
「そや、それで戦を経てな」
「今ここにいます」
「そやな、それで三州はな」 
 アリゾナ州、ネバダ州、ユタ州にというのだ。
「自分達三人もな」
「トウェインさんの勢力に入りましたね」
「そうなったわ、これでや」
 トウェインはさらに話した、
「わい等はアメリカ西部の三分の二程を掌握した」
「そうなりましたね」
「そや」
 まさにというのだ。
「これは大きなことや、しかしな」
「それでもですね」
 今度はスタインベックが応えた。
「まだ完全やないですね」
「アメリカ西部の掌握もや」
 完全なそれもというのだ。
「まだな」
「至ってへんですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「それでや」
「これからどないするか」
「そのことを考えてるが」
「アメリカ西部で残るはです」 
 スタインベックはトウェインに神妙に考える顔で話した。
「テキサス州等ですね」
「ああ、テキサスとその周辺のや」
「諸州ですね」
「そこにおる星のモンは三人や」
 このこともだ、トウェインは話した。
「テキサスのデリーロとな」
「ニューメキシコ州のガーランド君とです」
 ヘミングウェーが応えた。
「オクラホマ州のガーランド君です」
「合せて三人や」
「そうですね」
「それでその三人やが」
 彼等のことをだ、トウェインは話した。
「やる気みたいやな」
「そうですね」
 ヘミングェーはまさにと答えた。
「どうやら」
「そやな、それやとな」
「こちらもですね」
「選択肢は一つや」
 トウェインは強い声で述べた。
「ほんまな」
「そうですね」
「降らんで戦をするつもりなら」
「こちらもですね」
「戦うで」
「そうしますね」
「戦の準備や」
 トウェインは一言で述べた。
「ここは」
「そうしますね」
「軍を動員する、出来ればな」
 トウェインは自分の言葉を続けた。
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