第七幕その二
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「二人をこちらにね」
「連れて行ってくれたな」
「魚介類をご馳走してくれるだけじゃなくて」
「そうだったな」
「有難いことにね」
「そうだよ、美味しいものを食べてね」
そうしてというのです。
「色々なものを観るのもね」
「旅行の楽しみだな」
「そうよね」
「二人共毎日真面目に働くことは素晴らしいよ」
このことはというのです。
「けれど時々でもね」
「旅行に行くのもいいか」
「そうなのね」
「そうだよ、旅行や冒険はね」
こうしたことはというのです。
「凄くいいんだよ」
「そうなのよね、私も色々見て回ってね」
それでとです、エリカはトトに応えて言いました。
「楽しんでいるわ」
「そうだよね」
「時々力や冒険に行ってね」
そうしてというのです。
「そのうえでね」
「楽しんでいるね」
「そうしているわ」
「僕もだよ」
ハンクも言ってきました。
「旅行にも冒険にも行って楽しんでるよ」
「今回もそうだしね」
「そうそう、旅行はとてもいいよ」
トトにこうも言います。
「色々なものが見られるから」
「本当にね」
「わしも外の世界にいた時は船に乗って世界中を巡ったが」
キャプテンは懐かしむお顔でお話しました。
「オズの国でもそうしているよ、その中ですっぽんも食べたが」
「美味しいのかい?すっぽんは」
おじさんはキャプテンに尋ねました。
「それで」
「美味しいよ、ぜひ食べよう」
キャプテンは笑顔で答えました。
「ほかの川の幸もね」
「それじゃあ」
おじさんも頷きます、そうしてでした。
皆で朝食のオートミールにフルーツを食べてからそのうえで街を出てその外の平野や林を観て回ってでした。
湖のところに来ました、青くきらきらと輝く湖面の傍に和風の建物があってそこに入るとそこはお宿で。
着物を着た若いエルフの女性にです、こう言われました。
「お泊りでしょうかお食事でしょうか」
「お食事よ」
オズマはにこりと笑って答えました。
「それでお邪魔させてもらったわ」
「左様ですか、それでは」
「ええ、川の幸を頂けるかしら」
「山菜や茸も宜しいでしょうか」
「お願いするわ」
「それでは」
エルフの女性、仲居さんは礼儀正しく応えてでした。
一行を宿屋の奥の座敷のお部屋に案内しました、そのお部屋は真ん中に木の大きな卓が置かれている畳と座布団のお部屋でして。
皆でそれぞれの座布団の上に座りました、そして運ばれてくるお料理はといいますと。
「鮎の塩焼きに鯉のお刺身に」
「蛙の唐揚げにすっぽん鍋ね」
オズマとドロシーはそのメニューを見て言います。
「山菜や茸の天婦羅もあるし」
「お豆腐もあってね」
「随分美味そうね」
「どれもね」
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