第七幕その一
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第七幕 川の幸も
オズマは朝ご飯を食べながら皆に言いました。
「今日のお昼は川の幸を食べましょう」
「鯉とか鮎ね」
「ええ、他には蛙もあるし」
この生きものもというのです。
「すっぽんもいるわね」
「日本や中国ではすっぽんを食べるのよね」
「それもご馳走でしょ」
「そうよね」
「それでそのすっぽんもね」
「食べるのね」
「そうしましょう」
こうドロシーに言うのでした。
「今日のお昼はね」
「それじゃあね」
「すっぽんね、亀を食べるなんて」
ベッツイはオズマの提案を聞いて言いました。
「昔は想像もしなかったわ」
「そうよね」
トロットはベッツイの言葉に頷きました。
「そんなことはね」
「そうだったわよね」
「けれど食べてみたら」
「これまた美味しいのよね」
「お鍋とかにしてね」
「すっぽんというか亀を食べるなんて」
ヘンリーおじさんはこう言いました。
「カンサスにいた頃はな」
「考えもしなかったわね」
エマおばさんも言います。
「本当に」
「そうだったな」
「周りは大平原でね」
「そんなものを食べるなんてな」
「殆ど見たこともなかったわ」
「その大平原自体が凄いですよ」
恵梨香は二人のお話を聞いて言いました。
「日本は周り海で山が多いですから」
「そうそう、もうすぐに海に行けてね」
ジョージも言います。
「周り見たら山ばかりだね」
「島国で山ばかりで」
それでと言う神宝でした。
「木も凄く多いね」
「だから大平原とは縁がないわね」
ナターシャも言います。
「日本にいたら」
「そんな国だから」
それでと言うカルロスでした。
「恵梨香も言うね」
「そうなの、周りが見渡す限りの平原なんて」
恵梨香は信じられないといったお顔で応えました。
「私凄いと思うわ」
「そうだよね」
「日本にいるとね」
「どうしてもそうなるわね」
「山と海ばかりだと」
「逆にわし等からしたら」
どうかとです、おじさんは言いました。
「海と山ばかりなんてな」
「その方が凄いわね」
おばさんも言います。
「ずっとカンサスにいたらね」
「そう思うな」
「そうよね」
「今も平地の村にいるしな」
「近くに川や湖や林はあるけれど」
「山や海ばかりの場所なんてな」
それこそというのです。
「オズの国に来るまで」
「滅多に目にしなかったわ」
「オズの国に来てもな」
「そうは見ていないわ」
「わし等は旅行にも行かないしな」
「今回みたいなことは滅多にないわ」
「そのこともあってなんだ」
トトが二人にお話しました、皆でオートミールそれにフルーツの盛り合わせを食べていますがトトもです。
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