第六話 運命が来てその十二
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「やっていくぞ」
「それならいいけれどね、僕も」
「宜しくだ」
「こっちこそね。悪い人じゃないのはわかるよ」
ステイシーは桃井にこうも言った。
「そのことはね」
「そうか」
「うん、色々変わった人だけれど」
このことは事実だがというのだ。
「このことはわかるからね」
「まあ個性は誰でもあるからね」
ドッゴイヤーが言ってきた。
「だからね」
「そうしたことはなんだ」
「受け入れて」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「一緒にやっていくんだ」
「そうしよう、ドクターマンを探して」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「その人をどうするかは」
「その時次第だよ」
「東京にいると聞いたけれど」
速見は首を傾げさせつつ話した。
「今のところ見付かっていないわね」
「東京といっても広いからな」
応えたのは桜田だった。
「それに人も多いし」
「中々見付からないですか」
「そうだろうね」
「そうですか」
「だからね」
「今見付からなくてもですね」
「焦らず落ち着いていこうな」
ニックが言ってきた。
「ドクターマンを探すことは」
「わかったわ、じゃあ焦らないでね」
「落ち着いてな」
「探していくわ」
「そうそう、焦りは禁物だよ」
ショウは軽い身振りも入れて話した。
「こうした時はね」
「はい、相手はかなり焦っている様ですが」
ラプターはそれでもと話した。
「しかしです」
「僕ちん達は逆にだよね」
「焦らず」
そうしてというのだ。
「落ち着いて探しましょう」
「そうすることだね」
「何でもあちらはです」
それぞれの組織の方はというのだ。
「まとめ役である筈のワルス＝ギルがです」
「あいつはこうした時焦る」
ギブケンが答えた。
「間違いなくな」
「それで自ら東京に出て」
そうしてというのだ。
「子供達に着ぐるみと間違えられて怒っています」
「何やってるのよ」
夏目も話を聞いて呆れた。
「せめて変装しなさいよ」
「どうもそれを忘れてです」
「あの恰好のまま行ってなの」
「焦ってそうしてです」
「目立ってるのね」
「それでどうにもならない様です」
着ぐるみと間違えられてというのだ。
「子供に怒ってムキになって言い合って」
「そうなのね」
「どうも」
「まあ敵がそうならね」
セラはその話を聞いてこう言った。
「私達はね」
「落ち着いていかないとね」
アスナが応えた。
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