第三章
[8]前話
「やってますんでまた来て下さいね」
「毎年やってるんですか」
「そうです、期間限定で」
こう果南に話した。
「それで」
「毎年ですか」
「食べ放題をやったら」
そうすればというのだ。
「それが評判にもなりますし」
「お店を紹介しているサイトでもコメントとか書きますし」
夫はまずはこのことを挙げた。
「それでインスタでもですね」
「ブログやエックスでも紹介してもらえるんで」
「いい宣伝になりますね」
「ですから」
親父はさらに話した。
「毎年やっています」
「そうですか」
「食べ放題だとこっちもリスクありますけどね」
「沢山食べる人が来れば損をしますね」
「採算から見れば。ですが」
それでもというのだ。
「お店の宣伝になると思えば」
「いいですか」
「はい、そう思っています」
「じゃあ宣伝させてもらいますね」
妻は早速自分のスマートフォンを出して言った。
「エックスとフェイスブックで」
「そうしてくれますか」
「はい、とても美味しいですから」
店の寿司はというのだ。
「是非」
「それが狙いですし」
店のとだ、親父も否定しなかった。
「それなら」
「はい、紹介させてもらいますね」
満面の言った、そうしてだった。
一家で寿司を心おきなく食べた、そのうえで妻が宣伝した。そのうえで店を出て家に帰ってであった。
夫はお茶を飲みながらだ、妻に言った。
「食べ放題は損をするかも知れないけれど」
「お金の面ではね」
「けれどお店の宣伝になるなら」
「期間限定でもやるといいわね」
「美味しかったね」
娘も笑顔で言った。
「また行こう」
「うん、そうしよう」
「またね」
二人で娘に笑顔で応えた、そうしてだった。
実際にまた店に行った、また食べ放題だったがしっかりと宣伝した。すると親父はまた笑顔になった。
お寿司食べ放題 完
2024・3・16
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