第一章
[2]次話
お金は使う時は使え
主婦の森寧々は兎角お金に煩い、丸眼鏡をかけていて細長い顔で目は細い黒髪を後ろで団子にしていて一六一位の背でそれなりのスタイルだ。
主婦をしつつ近所のコンビニでパートもしている、家では何かと節約をしていて貯金は趣味の一つである。
夫の健太郎にも息子の健一郎にも常に節約を言っていて無駄遣いは厳禁と言っている、そして自分もそうしているが。
親しくしている人の息子さんの結婚の話を聞いてだ、寧々は夫に言った。
「三万それにお祝いの品もね」
「いつも思うけれど」
面長で顎が長い夫は妻に言った、細長い目で黒髪は短い。背は一八〇近くあり痩せた身体をしている。
「節約していても」
「冠婚葬祭にはっていうのね」
「お金使うね。お供えにも」
そちらにもというのだ。
「使うね」
「天理教の教会にお参りしたら」
「お金惜しまずに」
そうしてというのだ。
「お供えしてるね」
「悪いことじゃないでしょ」
寧々は健太郎にこう返した、二人共安くて丈夫な生地の部屋着である。
「別に」
「それはね」
夫も否定しなかった。
「そうだね」
「インチキ宗教には一銭も出さないわ」
妻は言い切った。
「それこそね」
「何があっても」
「嘘を吹聴する人にもね」
「政治家でもいるね」
「大統領やった人でもね」
日本以外の政治家の話もした。
「いるけれど」
「そうした人には出さないで」
「インチキ宗教もね、けれどね」
妻はそれでもと話した。
「しっかりした宗教だとね」
「出すんだね」
「そしてね冠婚葬祭にもね」
そちらにもというのだ。
「出すのよ」
「そうするんだね」
「お金は無駄遣いしないで」
これは絶対にというのだ。
「それでね」
「使うべき時にはなんだ」
「使うのよ、ちゃんとしたことにね」
「使うものだね」
「そうした時にケチったら」
その時はというのだ。
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