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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第11話
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慌てるどころかますます嬉々としていた。
「ほおぉ。赤い方はなかなか賢い様だな?ガンガディアの為にも……貰っておくか」
その途端、デビルウィザードは魔法の筒に封印されたメタルギメラ3匹の事を思い出して背筋を冷やしてしまう。
「何だと!?てんのもんばん!威力増量呪文(バイキルト)
が、それがかえってハドラーちゃんがデビルウィザードを欲しがってしまう。
「ますます欲しいね」
「殺せえぇーーーーー!」
が、ハドラーちゃんは神々しい金色をしたオッサンの石像には興味が無いと言わんばかりに、右腕から覇者の剣を生やす。
「お前!それは確かオリハルコン!何故貴様がそれを!?」
そうこう言っている内に、てんのもんばんを斬り刻んだハドラーちゃんが魔法の筒を3本構える。
「待て!よせ!」
「イルイル」
「やーめーろおぉーーーーー!」
抵抗虚しく、3人のデビルウィザードが魔法の筒に封印された。
その途端、ダークトロルが叫んだ。
「ぐおおぉーーーーー!威力増量呪文(バイキルトォー)!」
「お?自分の能力をちゃんと弁えてるじゃないか?」
ハドラーちゃんは、今更ながら魔法の筒をもっと持って来れば良かったと後悔した。
「やはり12本じゃ足りんか」
ハドラーちゃんが考え込んでいる隙に棍棒を振り下ろすダークトロル。
「ぐおおぉーーーーー!」
が、肝心の棍棒がハドラーちゃんの覇者の剣に斬り落とされた。
「ぐ……」
打つ手を失ったダークトロルは、
「ぐおぉー!」
叫びながら逃げて行った。
「おい!何処行く!?……まあいいか……トロル系は沢山持ってるしな」
情けないダークトロルを見かねたキングヒドラが、5つもある口から一斉に炎を吐いた。
が、それが更なる喜劇……もとい、悲劇を生んだ。
「そう言えば、ヒドラ系はまだだったな」
元々高かった高熱への耐性も、魔炎気を発する超魔生物の能力も使える様になった事で更に高まっており、平然と歩きながらキングヒドラに近づき、
「イルイル」
「グワァーーーーー!」
3匹のキングヒドラを魔法の筒に封印。
「これで、俺の軍はかなり充実するな?」

最後に残ったバラモスエビルが慌ててハドラーちゃんに殴りかかる。
「図に……乗るなー!」
このバラモスエビル、肥満体形の割には行動が素早くて効率が良く、まるで1度に2回行動いているかの様である。
「ほお……少しは楽しませてくれそうだな?」
「黙れ!火炎呪文(メラゾーマ)!」
しかし、ハドラーちゃんの覇者の剣がバラモスエビルの火炎呪文(メラゾーマ)を真っ二つにしてしまった。
が、バラモスエビルは既に体の横で正面に向けた手を開いてエネルギーを溜めていた。
極大爆裂呪文(イオナズン)!」
今度は躱せずもろに食らうハドラーちゃん。
ハドラー
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