第六十一話 曼荼羅その二
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「仏教いうたらな」
「きつい修行する」
「そうしたものと思ってたわ」
施にあらためて話した。
「ほんまな」
「成程な」
「というか修験道とかはまたちゃうからな」
羅がこう言った。
「仏教とは」
「そやな」
メルヴィルもそれはと答えた。
「何かと」
「そやな、しかし」
「そこはわかりにくいな」
「日本って色々宗教あってな」
「仏教だけやなくてな」
「神道もあって」
羅はこの宗教の話をした。
「それで修行のイメージといえば」
「滝に打たれて座禅を組んで」
「きついもんするってな」
その様にというのだ。
「イメージあってな」
「引いたか」
「子供の頃な、日本はこんな信仰してるんかってな」
「お坊さんはいつもそうして修行してやな」
「こんなんわしは絶対無理やってな」
その様にというのだ。
「思ってたわ、けどな」
「それがちゃうかったな」
「ああ、修行は宗派そして宗教によってちゃうわ」
「密教は密教の修行があって」
羅はそれでと話した、尚日本の密教は中国から空海や最澄が持って来たものでありこの偉大な高僧達により日本に定着したのだ。
「それでな」
「それぞれの宗派の修行があるな」
トウェインも言ってきた。
「そやな」
「そや、かく言う我も日本に来るまではな」
「詳しくなかったな」
「中国にも仏教あるけどな」
道教と併存しているのだ、だから西遊記では仏も道教の神も出て来るのだ。
「しかしな」
「日本のとはまたちゃうな」
「かなりな」
そうだというのだ。
「日本のは日本のでな」
「独特やな」
「ああ、それで座禅を組む宗派もあるわ」
「禅宗やな」
「これも中国からやけどな」
元々はインドから達磨法師がもたらした、達磨さんはこの法師が座禅ばかり組んでいて手足がなくなったという伝説から来ている。
「日本の禅宗はな」
「独自やな」
「これまたな」
そうなっているというのだ。
「そう言ってええわ」
「それよお言われるわ」
綾乃も言ってきた。
「ほんまに」
「外国の面々からやな」
「日本の仏教の宗派は多くて」
シェリルに応えて話した。
「それぞれ全くちゃうって」
「同じ仏教でもな」
「カトリックとプロテスタント以上に」
それこそというのだ。
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