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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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 5月に入ると、新入生達も私達と同じ練習メニューをこなしていて、中でも、1年の杉内麗(すぎうちれい)ちゃんは長身でキックも正確でスタンドオフの位置を固めていた。そして、輝姫ちゃんのスクラムハーフとのコンビもすんなりいっているようだった。

 5月の連休は、たっ君も高校でサッカー部に入ったとかで、練習試合なんかで忙しいからと、ちょこっと会う位で、何となく過ぎてしまったのだ。

 6月には、協会の代表候補の選考会兼講習があって、当然私達のメンバーは全員参加していた。そして、私達3年生は全員A代表候補に、選抜候補には2年生の沙菜、晶、加奈子、輝姫、1年生の麗 が選ばれていた。

 だけど、私は、1年生のラグビースクールに行っていたと言うもう一人の小山内七海(おさないなつみ)ちゃんから、相談を受けて居たのだ。

「みゅん先輩 ウチはね ラグビーやり始めたのは、楽しいなって思ったからなんです。ボール持って自由に走ったりしてー だけど、今の練習 嫌って言うんじゃぁ無いけど・・・ なんか みんなが 代表になるんだとか 全国に行くんだとか・・・ うまく 言えないんですけど・・・ ウチが思ってるんと ちょっと 違うんじゃぁないかなって ウチはボールを追っかけて、もっとみんなで楽しめばいいんじゃぁないかなーって思うんですけど 代表になるとか、試合なんかには興味無いんです」

「う〜ん ラグビーの全日本のTVを見て ウチも中学生になって 最初にボールを蹴って追いかけてるだけで楽しかったよ それで 仲間を増やして行ったんだー ・・・ それだけで楽しかったんだけど・・・だから 七海の言っていることもわかるよ」

「ですよねー みんなで追っかけたりしたら楽しいですよね!」

「でもね やってるうちに 仲良しクラブだけじゃぁ無いんだって 中学生なんだから 遊びだけじゃぁないよねーと 目標を決めて、みんなで努力して頑張らなきゃーって思う様になったの そして 同じなら全国にって 最初はみんなに笑われたわ だって桜中からそんなことって、夢であり、奇跡みたいなもんだった でも、現実になってきたのよ みんなが、努力して頑張ったから 今度も、絶対に仲間と全国に行って そして、勝つわ その時の歓びと達成感 それは、仲間とともに味わうの 決して、他では、味わえない 人生において 貴重な経験なのよ」

「みゅん先輩・・・ やっぱり 考え方がしっかりしてますね」

「七海 麗のことどう感じている?」

「うーん 麗は昔から スクールの中でも上手いし・・・試合するの好きだった」

「その子が 大阪選抜の候補に選ばれたんだよ 1年生でー すごいことだと思わない? 仲 良いんでしょ?」

「うん すごいと思う」

「でも きっと 七海と一緒に行きたかった
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