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夢幻水滸伝
第三百三十九話 境を接してその十六
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「そうなったわ」
「それでやな」
「わい等もどないするかや」
「次はおいら達を勢力に入れるな」
「そうしてくるわ、それに対してや」
「おいら達はどないするか」
「ああ、素直に降るか」
 手振り、指を中心としたそれを交えて話していった。
「それともな」
「戦うかやな」
「どないする」
「こっちの世界では戦い勝敗を決したうえで、です」
 ミニーも言ってきた。
「そしてです」
「降るのも普通やな」
「そうですが」
「それにおいら達にも意地があるな」
「そうですね、ここまで三人でやってきたのです」
「その勢力をむざむざとな」
 一戦も交えずにとだ、ホイットマンは述べた。
「降ってそのままトウェインさんのところに入るのはな」
「どうか、ですね」
「意地を見せてな」
 そうしてというのだ。
「戦うか」
「どちらかですね」
「正直不利や」
 ホイットマンはこの現実を自分から言った。
「やっぱりな」
「それでもですね」
「意地は見せたいしこの世界やとな」
「戦を通じて語り合うところがありますね」
「それでとことんやって降ってもな」
「ええですさかい」
「ここはな」
 まずはというのだ。
「とことんや」
「戦いますか」
「おいらはそうしよかと思ってる」
「わいもや」
 スタインベックは笑って続いた。
「やっぱり一戦交えずにな」
「降るにはやな」
「わい等色々あったしな」
「ああ、三人一緒になるまでもで」
「一緒になってからもな」
 一つの勢力となり政を共に行う様になってもこの世界でそれなりの歳月が経ちやってきたことも多い、それで言うのだ。
「そやからな」
「それですぐにはな」
「降るにはな」
「大きいもんがあるな」
「ああ、ほなな」
「戦うな」
「そうしよな」
 こう話してだった。
 スタインベックは戦をよしとした、そしてミニーも言ってきた。
「私も。むしろトウェインさん達を倒して」
「仲間にする位やな」
「それ位の気概やないと」 
 さもないと、というのだ。
「この世界を救うなんて」
「出来へんか」
「そう考えます」
「そやねんな」
「そやからです」
「ここはやな」
「戦いましょう」
 トウェイン達と、というのだ。
「降る様に言ってきてもです」
「戦うな」
「そうしましょう、ほな」
「ああ、これからな」
 ホイットマンは確かな声で答えた。
「戦の準備や」
「そうしますね」
「そや」
 まさにと言うのだった。
「そうするで」
「はい、それでは」
「戦うで」
 こう言ってだった。
 三人はトウェイン達との戦の準備に入った、そうしてだった。
 彼等との戦に入った、それは激しい戦であったがことの顛末は彼等が最も知っている
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