第三百三十九話 境を接してその十五
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「やっぱりです」
「むしろ軍人よりもな」
「お百姓さんや労働者の人達の方がですね」
「必要や」
「そうですね」
「そやけど国防を考えたら」
このことをというのだ。
「やっぱりな」
「軍隊も必要で」
「その規模はな」
「今で限界ですね」
「これ以上は予算を圧迫して」
数即ち規模が増えて軍事費が増大し勢力の予算全体に影響を与える状況になってしまうというのだ。
「あかんわ」
「そやからですね」
「軍人の数は今でや」
「一杯ですね」
「そやからな」
「数はこのままで」
「後は訓練や実戦経験で鍛えるけどな」
スタインベックはミニーに真剣な顔で話した。
「それだけやなくてな」
「装備や兵器もですね」
「充実させんとな」
「あきませんね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ここはな」
「よりですね」
「そっちをよおするで」
「わかりました」
ミニーは確かな顔で頷いて応えた。
「そうしていきましょう」
「軍はな」
「兎に角今は内政とかが第一や」
ホイットマンもワインを飲みつつ話した。
「そやから腰を据えてな」
「そのうえで、ですね」
「やっていこうな」
「そういうことで」
ミニーも頷いた、そうしてだった。
三人は食事と楽しみながらも勢力の政について話しそのうえで動くことにしていて実際に動いていった。
それは結果として出ていて勢力は日に日に栄えて平和になっていった。だが彼等がそうしている間にだ。
トウェインはカルフォルニア州だけでなくオレゴン州も手に入れヘミングウェーとエリカを仲間にしハワイ州を掌握してからだった。
東に勢力を一気に拡大しウイスオンシン州等を加えさらにだった。
「ミズーリ州とアイオワ州もか」
「ああ、掌握してな」
スタインベックはホイットマンにアリゾナ州の市庁舎の会議室の中で話した。
「そしてそこにや」
「オニールとミッチェルも加わったか」
「そうなったわ」
「あっという間やったな」
「ああ、もうわい等なんてな」
「圧倒してるな」
「そこまでの勢力になったわ」
このことを深刻な顔で話した。
「トウェインさんの勢力は」
「そうか」
「それで次はや」
「おいら達やな」
「ああ、わい等もそろそろ外に動こうと思ってたが」
「トウェインさんは一気に動いてやな」
「アメリカ西部最大の勢力になったわ」
深刻な顔のまま話した。
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