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夢幻水滸伝
第三百三十九話 境を接してその十四

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「それで、です」
「近寄らんな」
「そうですね」
「そこがな」
 まさにと言うのだった。
「政としてな」
「やっていくことですね」
「繁栄させてな」 
 勢力全体をというのだ。
「街や村を賑やかにさせて」
「道や川の往来を増やせばですね」
「モンスターの害が減るな、それでモンスターが近寄らんとな」
 人のいる場所にというのだ。
「ええな」
「被害も減りますね」
「獣もそこは同じやな」
「獣とモンスターの区分は曖昧ですが」
「あれやろ、起きた世界でも棲息してるな」 
 スタインベックはミニーに少し考える顔になって話した。
「生きものがな」
「獣ですか」
「そうやろ、それでな」
「こっちの世界にしかおらへんのがモンスターですか」
「そうやろか、ただ退治したらな」
 その時のことも話した。
「肉や毛皮は利用してな」
「お金も落としますし」
「仲間になるモンもおるし」
「それならですね」
「肉は食って毛皮とかは利用してな」
 そうしていってというのだ。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「仲間になりたいモンはな」
 そうしたモンスターそれに獣はというのだ。
「仲間にしてくで」
「そうしていきますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「軍事力をな」
「充実させますね」
「やっぱり軍隊はな」
「充実させなあきませんね」
「さもないと賊もモンスターも倒せんわ」
 そうだというのだ。
「ただ訓練や経験を積んでな」
「強うなってもですね」
「それだけやあかん」
「装備や兵器も必要ですね」
「数もな、ただ数はな」 
 スタインベックはそちらの話もした。
「それはな」
「もう限界ですね」
「三つの州でな」
「そこまで整えましたね」
「募集してな」
 まずはそうして集めてというのだ。
「傭兵も組み入れて」
「こちらで雇って」
「それやってる会社ごとな」
「それで冒険者からも募集して」
「集めてな」
「もう数は限界ですね」
「これ以上の数はな」
 軍人のそれはというのだ。
「予算に影響するわ」
「軍事費の増大が」
「働き手も他に回したいしな」
「むしろ産業の発展を考えますと」 
 ミニーは真剣な顔で述べた。
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