第六幕その十二
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「そちらも」
「そうですか」
「読まれることも速くて」
そしてというのです。
「執筆の方も」
「僕は速くて」
「そしてですね」
「今夜にはです」
「脱稿されますか」
「それでお渡しします」
「実は神戸に戻られて」
それからとです、堀与さんは先生にお話しました。
「少し経ってです」
「脱稿してですね」
「提出してくれると思っていました」
「そうでしたか」
「ですがそうであるなら」
「舞鶴にいる間に脱稿出来るならですね」
「お願いします」
是非にというのでした。
「その様に」
「はい、それでは」
「それでです」
堀与さんはさらに言いました。
「コラムは海上自衛隊の新聞にです」
「朝雲ですね」
「そちらに掲載されます」
「予定通りですね」
「そうです、あと宜しければ」
堀与さんは笑って先生にお話を続けました。
「世界の艦船という雑誌がありまして」
「軍艦を紹介している雑誌ですね」
「海上自衛隊の護衛艦もよく紹介されていまして」
そしてというのです。
「海軍のこともです」
「いい雑誌ですよね」
「ご存知でしたか」
「あとパンツァーや丸も」
こうした雑誌もというのです。
「読ませてもらっていて航空機の方も」
「読まれていますか」
「時々ですが。あと英語の雑誌も」
「英語もというのがです」
堀与さんはそのお話を聞いて頷いて応えました。
「実にです」
「いいですか」
「素晴らしいです、やはり英語がわかりますと」
そうであるならというのです。
「読める本や論文も増えて」
「学問の世界も広がりますね」
「そうなりますね」
まさにというのです。
「本当に」
「僕は元々イギリス生まれなので」
「英語は言うならホームグラウンドですね」
「そして日本語も理解出来ますし」
「他の言語もですね」
「中国語やドイツ語やフランス語もです」
こうした言語もというのです。
「わかります、スペイン語も」
「スペイン語がわかりますと尚更いいですね」
「中南米はブラジル以外がそうですからね」
スペイン語が公用語だというのです。
「ですから」
「スペイン語が理解出来ますと」
「非常にです」
その時はというのです。
「心強いです」
「学問においても」
「そう思います」
「先生は動物の言葉もわかるし」
王子も言ってきました。
「医学と語学は特にね」
「強いっていうんだね」
「そう思うよ」
こう先生ご自身にお話します。
「僕はね」
「そうなんだね」
「だから色々な論文も読めるね」
「それぞれの言語で書かれたね」
「それは先生の強みの一つだよ」
学問をするにあたってというのです。
「本当にね、だったら」
「そのこ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ