暁 〜小説投稿サイト〜
オズのヘンリーおじさん
第六幕その十

[8]前話 [2]次話
「食べてみて」
「ああ、これもな」
「いいわね」
 お二人はベーコンも食べて目を輝かせました。
「豚のベーコンとは全然違って」
「お肉と脂身のどちらも美味しくてな」
「楽しく食べられるわ」
「そうだな、それにだ」
 おじさんはさらし鯨も食べて言いました。
「さらし鯨もいいぞ」
「あら、確かに」
 おばさんもさらし鯨を食べて言いました。
「こちらも美味しいわね」
「こちらはあっさりしていてな」
「いいわね」
「どちらも弾力があって」
「噛み応えもあるわ」
「私こちらも好きなのよね」
 ベッツイはステーキを食べて笑顔になっています。
「ステーキ自体が好きだけれど」
「鯨のステーキもよね」
「好きで」
 ドロシーに食べつつ応えます。
「それでね」
「今食べているわね」
「この通りね」
 まさにというのです。
「頂いているわ」
「そうよね」
「最初鯨のステーキなんて想像もしなかったけれど」
「いざ食べてみるとね」
「美味しいのよね」
「そうなのよね」
 ドロシーもそれはと応えます、そしてです。
 トロットはカツを食べてそれで言いました。
「フライじゃないのよね」
「また違うわ」
「そうよね、けれどね」
「鯨のカツもいいでしょ」
「ええ」 
 食べつつドロシーの言葉に頷きました。
「やっぱり噛み応えがあって」
「味もね」
「いいわ」
「そうよね、しかもお酒にね」
 ドロシーはアルコールの入っていないそれをおちょこで飲んで言いました。
「合うのよね」
「そうよね」
 トロットも飲んで頷きました。
「こちらとも」
「だから尚更いいのよ」
「こんな美味しいものを食べないなんて」
 それはと言うオズマでした、オズマはお刺身を食べています。
「外の世界はわからないわ」
「そうよね」
「私達も長い間食べなかったけれど」
「今は食べてね」
「凄く幸せになってるわ」
「そうなっているわね」
「食べられるものは何でも食べて」
 そしてというのです。
「誰が何を食べても言わない」
「それが大事よね」
「私達が牛肉を食べても」
「それで好きでもね」
「ヒンズー教徒の人達はね」
 この人達はというのです。
「食べないから」
「そのことを忘れたらいけないわね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「他の人の文化や考えとかもね」
「注意することね」
「お互いにね」
「それが大事よね」
「そうしないと」
 さもないと、というのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ