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仮面ライダーAP
黎明編 仮面ライダースパルタンズ 第8話
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、ヒトの理から外れた愚かな怪物。その肉体は地獄に落ち、十字架によって容赦なく貫かれてしまう。
 背中から十字架の先端に墜落し、刺し貫かれてしまったグールベレー隊員。彼は人間兵器である自分が、兵器ですらない存在によって倒された事実に驚愕しながら、絶命して行く。

 その瞬間を目の当たりにした避難民達は、グールベレーの戦闘員が「神の裁き」を受けている光景に、ただただ圧倒されるばかりとなっていた。幸い、出入り口の前に集まっていた彼らは屋根の崩落に巻き込まれずに済んでいたらしい。

「……てめぇの言う通りだったな。今日の神様は気前がいい」

 一方。グールベレー隊員の「最期」を屋上から見下ろしていた、アサルトスパルタンことガルスは、仮面を外して神妙な表情を浮かべていた。力に溺れた改造人間を憐れむ彼は独り、愛用の煙草を燻らせる。そこから立ち昇る煙はまるで、天に旅立つ霊魂のように空の彼方を目指していた。

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